抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,カーネル密度推定法を応用したスマホ型回遊調査データの時空間分析について報告した。先ず,本稿ではカーネル法をベースとした回遊圏域の推定手法を応用することで,個人の滞在地点を簡易的に推定する手法を提案すること等を報告した。次に,カーネル密度推定法の概要,カーネル法を用いた滞在地点推定の提案と適用,3次元カーネル密度推定を用いた時空間的な回遊行動分析手法の提案について報告した。最後に,結論として,本研究は,スマホ型回遊調査データのカーネル法を用いた時空間分析により,成果として,1)観測点の50%カーネル密度圏の重心を滞在地点として視覚化する簡便かつ新たな分析手法を提案したこと,2)熊本都心部における滞在スポットの視覚化を行い,買物目的では年齢層で滞在地点が異なる傾向にあること,3)カーネル法を用いた3次元視覚化を行うことで,スマホ型回遊調査の特徴である時刻情報を踏まえた回遊の時空的集積を把握可能にし,属性ごとにその特徴が異なること,4)3次元カーネルの体積値を,回遊時間と回遊圏域の特徴を総合的に表す指標として提案したこと等を報告した。