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J-GLOBAL ID：201602245794267540   整理番号：16A1365187

ダイズにおけるセンチュウ3種に対する抵抗性の育種,遺伝学とゲノミクスの進歩

Advancements in breeding, genetics, and genomics for resistance to three nematode species in soybean

著者 (8件)： Kim Ki-Seung (Division of Plant Sciences and National Center for Soybean Biotechnology, University of Missouri, Columbia, MO, USA) ,  Kim Ki-Seung (KSK’s Current Address: LG Chem-FarmHannong, Ltd., Daejeon, Korea) ,  Vuong Tri D. (Division of Plant Sciences and National Center for Soybean Biotechnology, University of Missouri, Columbia, MO, USA) ,  Qiu Dan (Division of Plant Sciences and National Center for Soybean Biotechnology, University of Missouri, Columbia, MO, USA) ,  Robbins Robert T. (Department of Plant Pathology, University of Arkansas, Fayetteville, AR, USA) ,  Grover Shannon J. (Division of Plant Sciences, University of Missouri-Fisher Delta Research Center, Portageville, MO, USA) ,  Li Zenglu (Center for Applied Genetic Technologies and Department of Crop and Soil Sciences, University of Georgia, Athens, GA, USA) ,  Nguyen Henry T. (Division of Plant Sciences and National Center for Soybean Biotechnology, University of Missouri, Columbia, MO, USA)
資料名： Theoretical and Applied Genetics  (Theoretical and Applied Genetics)
巻： 129  号： 12  ページ： 2295-2311  発行年： 2016年12月 
JST資料番号： D0382B  ISSN： 0040-5752  CODEN： THAGA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： [キーメッセージ]遺伝解析,分子生物学とゲノム手法の統合によって,ダイズにおけるセンチュウ抵抗性の遺伝的制御に関する理解は著しく増強され,効果的な育種戦略を提供した。[要約]ダイズシストセンチュウ(SCN,Heterodera glycine),ネコブセンチュウ(RKN,Meloidogyne incognita)とニセフクロセンチュウ(RN,Rotylenchulus reniformis)を含むセンチュウ3種は,最も破壊的な害虫であり,世界中のダイズ栽培地域に広がっている。これらの防除には,宿主植物の抵抗性が重要な役割を果たしてきた。本レビューでは,これらのセンチュウ3種に対する宿主抵抗性の同定と向上のために,過去20年間の遺伝学,ゲノム研究と育種努力に焦点を当てる。遺伝学,ゲノミクスやバイオインフォマィクスの進歩によって,センチュウ抵抗性の分子的と遺伝的メカニズムの解明が進んで,研究者は大規模なゲノム資源とマーカー-形質関連を作成できるようになった。全ゲノムリシーケンシング,シーケンシングによるジェノタイピング,ゲノムワイド関連解析やハプロタイプ解析は,センチュウ抵抗性のゲノム位置をマッピングや解析するために用いられてきた。最近,2つの主要なSCN抵抗性遺伝子座Rhg1とRhg4がクローニングされ,他の新規抵抗性の量的形質遺伝子座(QTL)も見つかった。これらの発見に基づいて,Rhg1とRhg4遺伝子座の両方について,遺伝子特異的DNAマーカーが開発されており,マーカー利用選抜に有用である。RKN抵抗性QTLがマッピングされると,RKN抵抗性に関与する候補遺伝子が同定され,機能的一塩基多型マーカーの開発に至った。これまでに,3つの抵抗性QTLがRN抵抗性として遺伝的にマッピングされている。宿主植物の抵抗性がセンチュウ種によって打破されると,これらの害虫に対して複数抵抗性を有するダイズ栽培品種の育成を支援するための新たな抵抗性遺伝子の同定と導入における継続的な努力が必要となる。Copyright 2016 Springer-Verlag Berlin Heidelberg Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *ダイズ ,  シストセンチュウ科 ,  ネコブセンチュウ ,  *線虫類 ,  *耐虫性 ,  量的形質遺伝子座 ,  遺伝子 ,  遺伝学 ,  作物育種 ,  DNAマーカー ,  分離育種
準シソーラス用語： ゲノミクス ,  *センチュウ抵抗性 ,  ダイズシストセンチュウ ,  ニセフクロセンチュウ ,  遺伝子マッピング ,  抵抗性遺伝子 ,  マーカー利用選抜

分類 (3件)： 豆類  (FC03035U) ,  線虫による植物被害  (FC04073L) ,  分子遺伝学一般  (EC02010J)

タイトルに関連する用語 (6件)： ダイズ ,  センチュウ ,  抵抗性 ,  育種 ,  遺伝学 ,  ゲノミクス