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J-GLOBAL ID:201602246803046072   整理番号:16A0908547

Citrus depressa由来の広い基質特異性や位置選択性を持つフラボノイド-O-メチルトランスフェラーゼのクローニングおよび特性評価

Molecular cloning and characterization of a flavonoid-O-methyltransferase with broad substrate specificity and regioselectivity from Citrus depressa
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巻: 16  号: Aug  ページ: 16:180 (WEB ONLY)  発行年: 2016年08月 
JST資料番号: U7027A  ISSN: 1471-2229  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:植物細胞はノビレチンなどのポリメトキシフラボノイド(PMF)を少量しか含有しないため,医薬や栄養用途でのPMFの利用は困難である。植物細胞でのPMFの生合成は,O-メチルトランスフェラーゼ(FOMT)によって行われ,種々のレベルの基質特異性および位置選択性を有する多種類のFOMTが,協働してこの生合成に関与している。結果:本研究で著者らは,Citrus depressaからFOMTをコードする5つの遺伝子を単離した。それらの遺伝子はMg2+非依存性O-メチルトランスフェラーゼをコードし,高等植物フラボノイドO-メチルトランスフェラーゼと高いアミノ酸配列類似性を示した。これらの遺伝子の一つがCdFOMT5であり,Escherichia coliにおいて可溶性ホモ二量体酵素として発現させられた。組換えCdFOMT5サブユニットの分子量は,6×ヒスチジンタグを含んで42.0kDaだった。メチル供与体としてS-アデノシル-L-メチオニン(SAM)を使用すると,ケルセチンや,ナリンゲニンや,(-)-エピカテキン,およびエクオールに関してO-メチルトランスフェラーゼ活性を示し,その最適pHおよび温度は,それぞれpH7.0および45°Cであった。組換えCdFOMT5は,フラボンの3-や,5-や,6-,および7-ヒドロキシ基についてメチル化活性を示し,全細胞反応系の最終製品として,ケルセチンから3,3′,5,7-テトラ-O-メチルケルセチンが合成された。したがって,CdFOMT5はフラボノイドに対して広範囲の基質特異性および位置選択性を有するO-メチルトランスフェラーゼである。結論:5つのFOMT遺伝子を単離し,配列を決定した。CdFOMT5を大腸菌細胞で正常に発現させ,組換え蛋白質の酵素学的性質を特徴付けた。組換えCdFOMT5は,基質として多くのフラボノイドに対してO-メチルトランスフェラーゼ活性を示し,ケルセチンに対して広範な位置選択性を示した。大腸菌細胞で発現させたCdFOMT5による全細胞生体触媒は,基質としてケルセチンを用いてなされ,3,3′,5,7-テトラメチル化ケルセチンが得られた。電子補足資料:この記事のオンライン版(DOI:10.1186/s12870-016-0870-9)には,許可されたユーザーが利用できる補足資料が含まれている。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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植物の生化学  ,  酵素一般 

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