抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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小型無人飛行体(UAV,MAV)の研究が,昆虫や鳥の飛翔をモデルとして行われている。本研究は「21世紀型航空機の基礎研究」の一環として,電動の探査用小型無人飛行体の開発とその飛行時における空中安定性の高度化を目的とするもので,本研究では,飛行体の周りの流れの可視化と流体力学的数値計算を行い,飛行体周りの流れ場の状態を調べ,以下の結果を得た。可視化の結果,回転翼が回転運動をするとき,翼の前縁部分では,前縁剥離渦が生成され,生成された渦は,後縁方向に流れ,その後,渦は,複数の渦が混合した結果,大きな渦が形成されることが確認できた。また,渦は,翼上面から翼下面方向に発生し,その動きは3次元性を持っていることがわかった。後流部分では,ダウンウォッシュとなって,これによって機体に揚力を与えている。流体解析結果より, 周期T
*=1.0,2.0,8.0,9.0における速度コンターから,流体は回転翼面で加速され吹き下ろす形で下側に流れていくが,これは時間経過とともに広範囲に及んでいくことがわかる。しかし流体の速度は低速であり,回転翼の影響を受けている範囲も狭いものとなった。