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J-GLOBAL ID：201602249629413225   整理番号：16A0814263

陶磁器産業を支援する取り組み 瀬戸黒の分析-桃山陶と再現茶碗の比較-

著者 (5件)： 太田敏孝 (Nagoya Inst. of Technol.) ,  日比野寿 (Nagoya Inst. of Technol.) ,  安達信泰 (Nagoya Inst. of Technol.) ,  羽田政明 (Nagoya Inst. of Technol.) ,  青山双渓 (Kusano Kashiragama)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 51  号： 9  ページ： 562-567  発行年： 2016年09月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 安土桃山時代に美濃で焼かれた鉄釉の黒茶碗である瀬戸黒陶片と荒川豊蔵および青山双渓による再現瀬戸黒について,結晶相や微構造に関する分析結果を示した。瀬戸黒は焼成中に窯から外に出して急冷する「引き出し黒」の技法で作陶され,荒川豊蔵により美濃古窯から発見され再現されたと述べた。著者の1人(青山双渓)による再現実験は牟田洞古窯で釉薬に鬼板と木灰を用いて釉調を変化させて実施した。各陶片を切り出し,X線回折装置を用いて結晶相を同定し,走査型電子顕微鏡により微構造を観察した。また組成分析,表面分析を行い,磁気特性を調べた。豊蔵および青山の両者とも美濃古窯陶片の組成や微構造を再現していることがわかった。Na分やCa分,磁気的特性で細かい違いが見られた。

シソーラス用語： 岐阜県 ,  *工芸品 ,  芸術 ,  *陶磁器 ,  再現性 ,  実験 ,  黒 ,  *釉薬 ,  窯炉 ,  遺跡 ,  X線回折 ,  固相 ,  結晶 ,  微細構造 ,  化学組成 ,  表面分析 ,  磁気的性質 ,  食器
準シソーラス用語： 再現実験

分類 (1件)： セラミック・陶磁器一般  (YC03010K)

引用文献 (12件)：

• 九原英樹編著,"日本のやきもの 現代の巨匠6 荒川豊蔵",講談社(1978)pp.22-28.
• 青山双渓,"牟田洞窯跡出土陶片の再現-瀬戸黒の検証-",荒川豊蔵資料館編(2015).
• 青山双渓,瑞浪市陶磁資料館研究紀要,17,(2016)(印刷中).
• 須藤定久,内藤一樹,地質ニュース,553,33-41(2000).
• 藤井紀之,地質ニュース,102,9-18(1963).

タイトルに関連する用語 (6件)： 陶磁器産業 ,  支援 ,  瀬戸 ,  黒 ,  分析 ,  茶碗