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J-GLOBAL ID：201602250399387635   整理番号：16A1350596

アブラムシ類の殺虫剤感受性検定のための簡易検定法

著者 (3件)： 松浦明 (宮崎県総合農試) ,  松浦明 (九大 大学院生物資源環境科学府) ,  日高春美 (宮崎県総合農試)
資料名： 九州病害虫研究会報  (Kyushu Plant Protection Research)
巻： 62  ページ： 82-88  発行年： 2016年11月29日 
JST資料番号： S0598A  ISSN： 0385-6410  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アブラムシ類への簡易な殺虫剤検定法として,検定容器に全て市販品を利用し,更に未加工で利用できる簡易検定法を開発した。本法は,まずプラスチックシャーレ(直径6.0cm×深さ1.5cm)内に,ペーパータオルを敷き,水道水を1.5~2.0ml滴下する。次に供試薬液に浸漬処理した植物葉片を入れ,アブラムシ類無翅雌成虫を接種後,72~96時間後に生死を判定する。同じく植物体浸漬法である幼苗処理法およびMunger cell法と比べた結果,ワタアブラムシとモモアカアブラムシに対する補正死虫率は,幼苗処理法と全て同等の結果を示した。ワタアブラムシのMunger cell法との比較では,イミダクロプリドとアセタミプリドおよびカルタップで異なる結果となったが,その他の剤は同等の結果を示した。遅効性殺虫剤であるピメトロジンとフロニカミドおよびピリフルキナゾンでは,いずれの検定法でも結果のふれが大きく,本法による適合性は更に検討が必要であった。(著者抄録)

シソーラス用語： *アブラムシ科 ,  感受性試験 ,  *薬剤感受性 ,  *殺虫剤 ,  ワタアブラムシ ,  害虫防除 ,  窒素複素環化合物 ,  有機塩素化合物 ,  ニトロアミン ,  エステル ,  脂肪族アミン ,  チオール ,  第三アミン
準シソーラス用語： Munger cell法 ,  *アブラムシ類 ,  *殺虫剤感受性 ,  幼苗処理法

分類 (2件)： 害虫に対する農薬  (FB06020U) ,  昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U)

物質索引 (6件)： アセタミプリド ,  イミダクロプリド ,  カルタップ ,  ピメトロジン ,  ピリフルキナゾン ,  フロニカミド

引用文献 (22件)：

• Abbott, W. S. (1925) A method of computing the effectiveness of an insecticide. J. Econ. Entomol. 18 : 265-267.
• 愛媛県(2014)ネオニコチノイド系薬剤に対する感受性低下ワタアブラムシの発生.平成25年度病害虫防除技術情報 第3号.
• Furk, C and S. Vedjhi (1990) Organophosphorus resistance in Aphis gossypii (Hemiptera : Aphididae) on chrysanthemum in the UK. Ann. Appl. Biol. 116 : 557-561.
• 浜 弘司(1987)アブラムシの薬剤抵抗性.植物防疫 41:159-164.
• 浜 弘司(2013)農業害虫:薬剤感受性検定法の基礎(農業害虫の薬剤感受性検定マニュアル編集委員会編).日本植物防疫協会(東京):pp.4-6.

タイトルに関連する用語 (5件)： アブラムシ類 ,  殺虫剤 ,  感受性 ,  検定 ,  簡易