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J-GLOBAL ID：201602250623930844   整理番号：16A0973489

Web日本語Nグラムコーパス分析に基づく深層格の偏りの検証

A Corpus-Based Study of Deviation Frequencies in Japanese Deep Cases

著者 (1件)： 松田真希子 (金沢大)
資料名： 計量国語学  (Mathematical Linguistics)
巻： 30  号： 6  ページ： 344-356  発行年： 2016年09月20日 
JST資料番号： G0437A  ISSN： 0453-4611  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,Web日本語Nグラムコーパスに,助詞であるガ,ヲ,デ,ノの深層格情報を付与し,その深層格ごとの出現頻度を調査した。検証の結果,助詞ガについて,最も多く出現した深層格は非対格自動詞主語(TYPE32%)と対象(TYPE27%)であり,動作主はTYPE8%にすぎなかった。助詞ヲについては,最も多く出現した深層格は対象(非変化)であり,全体の8割を占め,対象(変化)を加えると9割を超えた。助詞デにおいて出現する深層格はその他が全体の5割を占め,次いで材料・手段(TYPE29%),行為の場所(TYPE11%)であった。助詞ノに関しては,最も多く出現した深層格は限定・修飾(TYPE47%)であり,所有はTYPE3%にすぎなかった。

シソーラス用語： 言語学 ,  *日本語 ,  文法 ,  *コーパス ,  Web【情報システム】 ,  *品詞 ,  頻度 ,  *自然言語処理 ,  深層構造 ,  言語理解
準シソーラス用語： *Webコーパス ,  *助詞 ,  出現頻度 ,  格文法

分類 (2件)： 情報加工一般  (AC05010A) ,  自然語処理  (JE06000L)

引用文献 (20件)：

• 庵功雄,松岡弘,中西久実子,山田敏弘,高梨信乃(2000)『初級を教える人のための日本語文法ハンドブック』スリーエーネットワーク.
• 石綿敏雄(1999)『現代言語理論と格』ひつじ書房.
• 梅棹忠夫,金田一春彦,坂倉篤義,日野原重明監修(1995)『日本語大辞典 第二版』小学館.
• 荻野孝野,小林正博,井佐原均(2003)『日本語動詞の結合価』三省堂.
• 荻野孝野,植田禎子,小林正博(2004)「動詞結合価の基本パターンの選定について」『言語処理学会第10回年次大会発表論文集』A5-4.

タイトルに関連する用語 (6件)： Web ,  日本語 ,  Nグラム ,  コーパス分析 ,  偏り ,  検証