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J-GLOBAL ID:201602251019565016   整理番号:16A1382757

スギ林分の間伐が根系生長と表層崩壊防止機能に与える影響

Effects of thinning in Cryptomeria japonica D. Don stand on its root growth and function of preventing shallow landslide
著者 (6件):
資料名:
巻: 42  号:ページ: 299-307  発行年: 2016年11月30日 
JST資料番号: Z0839A  ISSN: 0916-7439  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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スギ間伐林分と未間伐林分において11本のスギを対象に根系分布調査を行った。間伐,未間伐林分のスギともに根系材積は樹幹指数と良好な相関性を持つこと,間伐の実施如何にかかわらず立木本数密度と高い相関性があることが示された。また,根系分布調査結果から崩壊地底面と側面のすべり面に生育する根の量を算出したところ,間伐林分では林齢の増加に伴って根の量が増加しないことが示された。このことは,森林の崩壊防止機能がすべり面に生育する根によって発揮されるとの既往の考えと整合性が取れないことになる。このため,表層型崩壊が発生するような急斜面の表層土は,土質的に明瞭なすべり面が形成され難いことを考えて,崩壊発生時には表層土全体が歪み,亀裂が発生して崩壊に至ること,また表層土中で大量に生育している根系が歪や亀裂の発生を抑制することで崩壊防止機能を発揮していると仮定した。この仮定に基づいて表層土中の根系量を算出したところ,間伐林分では表層崩壊が多く発生しやすい10~30年生にかけて根系量が未間伐林分よりも多いこと,また既往の研究成果と同じく林齢の増加に伴って崩壊防止機能が強くなることを裏付ける結果が得られた。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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森林植物学  ,  斜面安定,掘削変形 
引用文献 (13件):
  • 1) 阿部和時,黒川潮,松山康治,渡辺悦夫,西之園一成,松田伸一 (2003) 高標高山地斜面の表層土厚さの分布に関する研究,第 54回日本林学会関東支部大会発表論文集: 213- 216.
  • 2) 阿部和時,黒川潮,竹内美次 (2004) 間伐が森林の持つ崩壊防止機能に及ぼす評価手法の開発,日本地すべり学会誌,41(3) :9-19.
  • 3) 秋谷孝一 (1979) 豪雨による山地崩壊と森林,地すべり防止斜面安定,総合土木研究所,pp. 43-52.
  • 4) 安藤貴 (1968) 同齢単純林の密度管理に関する生態学的研究,林業試験場研究報告,210,pp. 153.
  • 5) 遠藤泰造,鶴田武雄 (1968) 樹木の根がせん断強さに与える作用,林試北支年報,: 168-182.
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