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J-GLOBAL ID：201602251339179105   整理番号：16A0568222

微量元素の選択的固相抽出のためのカルボキシメチル化したポリエチレンイミンを固定化したキレート化樹脂:ポリエチレンイミンの分子量およびそのカルボキシメチル化率の効果

Chelating resin immobilizing carboxymethylated polyethyleneimine for selective solid-phase extraction of trace elements: Effect of the molecular weight of polyethyleneimine and its carboxymethylation rate

著者 (8件)： Kagaya Shigehiro (Graduate School of Science and Engineering for Research, University of Toyama, Toyama 930-8555, Japan) ,  Kajiwara Takehiro (Graduate School of Science and Engineering for Research, University of Toyama, Toyama 930-8555, Japan) ,  Kajiwara Takehiro (Research & Development Center, Nippon Filcon Co., Ltd., Inagi, Tokyo 206-8577, Japan) ,  Gemmei-Ide Makoto (Graduate School of Science and Engineering for Research, University of Toyama, Toyama 930-8555, Japan) ,  Kamichatani Waka (Research & Development Center, Nippon Filcon Co., Ltd., Inagi, Tokyo 206-8577, Japan) ,  Kamichatani Waka (Organization of Frontier Science and Innovation, Kanazawa University, Kanazawa 920-1192, Japan) ,  Inoue Yoshinori (Research & Development Center, Nippon Filcon Co., Ltd., Inagi, Tokyo 206-8577, Japan) ,  Inoue Yoshinori (College of Bioscience and Biotechnology, Chubu University, Kasugai, Aichi 487-8501, Japan)
資料名： Talanta  (Talanta)
巻： 147  ページ： 342-350  発行年： 2016年01月15日 
JST資料番号： E0324A  ISSN： 0039-9140  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： カルボキシメチル化(CM)したポリエチレンイミン(PEI)を固定化したキレート化樹脂の選択的固相抽出能に関し,エチレンイミン単位を2個以上有する化合物として定義するPEIの分子量および樹脂のNの含量に対するイオン交換能の比率で表すそのカルボキシメチル化率(CM/N)の効果を検討した。キレート化樹脂24種をメタアクリレート樹脂上にジエチレントリアミン,トリエチレンテトラミンおよびPEI600(MW=約600)などを固定化後,モノクロル酢酸ナトリウムの種々量を用いカルボキシメチル化することにより生成した。CM/N比がほぼ同じ(0.242~0.271)樹脂を用いるとき,酸性および弱酸性条件下ではCd,Co,Cu,Fe,Ni,Pb,Ti,Znおよびアルカリ土類金属の回収量はPEIの分子量の増大に伴い増大するが,MoおよびVの抽出挙動だけはほとんど影響を受けなかった。このことは多分樹脂中のN含量の増大,ひいてはカルボン酸基の増大に帰因し,樹脂に固定化したPEIの分子量の差は選択的抽出能に重要な影響を発揮しなかった。CM/N比は種々の元素の抽出挙動にかなり影響した。酸性および中性条件下では,Cd,Co,Cu,Fe,Ni,Pb,TiおよびZnの回収量はCM/N値の増大に伴い増大した。しかし,この条件下ではアルカリ土類金属の回収量は低CM/N比の樹脂を用いるときかなり低かった。このことは多分,これらの元素のアミノカルボン酸およびアミンとの錯体の異なる安定度定数に,およびCM-PEI中の元素およびプロトン化したアミノ基間の静電斥力に各々帰因していた。MoおよびVの回収量はCM/N値の増大に伴い減少するかあるいは変化し,このことはMoおよびVの抽出がアニオン交換反応により主として生ずることを示していた。大量のアルカリおよびアルカリ土類元素を含む試料中の微量元素の分離および予備濃縮に関しては,Cu(II)抽出能が0.37mmolg^-1であるCM/N=0.131のPEI600樹脂が最も適していることが分かり,これはアルカリおよびアルカリ土類元素が酸性および中性条件下ではほとんど抽出できないためであった。この樹脂は検定標準物質および市販の食卓塩中のCd,Co,Cu,Fe,Mn,Mo,Ni,Pb,VおよびZnの分離および予備濃縮に関し都合が良いことが分かった。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *固相抽出 ,  *ポリエチレンイミン ,  *機能性高分子 ,  *重合体 ,  *カルボキシアルキル化 ,  *イオン交換容量 ,  *金属イオン ,  生成定数 ,  陰イオン交換 ,  予備濃縮 ,  食品分析 ,  食卓塩 ,  *微量元素
準シソーラス用語： *キレート樹脂 ,  *カルボキシメチル化

著者キーワード (6件)： Solid-phase extraction ,  Chelating resin immobilizing carboxymethylated polyethyleneimine ,  Trace elements ,  Polyethyleneimine molecular weight ,  Carboxymethylation rate ,  Table salt analysis

分類 (2件)： 抽出  (CC01040H) ,  高分子固体のその他の性質  (CG02025L)

タイトルに関連する用語 (6件)： 微量元素 ,  固相抽出 ,  カルボキシメチル化 ,  ポリエチレンイミン ,  キレート化 ,  分子量