抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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薬剤および薬理学的治療に対する応答は個人間で相当異なる。重要なことに,50~75%の患者のみが薬理学的介入に十分に反応することが示されている一方,他の患者は有効性を欠いた経験をするか,有害なイベントを患う。肝臓は多くの薬剤の代謝において大変重要である。この曝露状態のため,肝毒性は最も一般的な有害な薬剤応答であり,肝障害は新薬候補開発プログラムの終了の最も一般的な理由である。近年,ますます多くの因子が,肝臓薬剤応答を形作り,従って観察される個人間の差異の下にあることが明らかになった。本総説において,筆者らは,薬剤肝毒性の異なる原理機構の包括的概観を提供し,遺伝的,生理的そして環境因子といった患者特有の因子がどのように薬剤応答を形作りうるかを例証する。更に,筆者らは付随して処方された薬物適用あるいは肝疾患といった他のパラメーター,またそれらがどのように薬剤毒性,薬物動態および動力学を調整するかに光を当てる。最後に筆者らは,in vitro毒性モデル分野における最近の進歩について議論し,薬剤応答および毒性における個人間の差異の研究のために,患者特有の因子の反映においてそれらの有用性を評価する。なぜならこの理解が患者に調整された医療への道を開くのに必要であるからである。(翻訳著者抄録)