抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年我が国では,高度情報化社会の発展に伴い,職業の世界は著しく変化している。技術革新によって消滅する職業もある一方で,新しく誕生する職業もある。職業の世界の大きな変化は,職務遂行のために必要な職業能力の内容や水準に大きな影響を与えている。この様な労働状況の変化に適応する対策として,職業適性検査の必要性が見直されている。本報は,我が国の厚生労働省が作成した一般職業適性検査(GATB)に対し,13年間の基準見直しと分析を行った結果を報告する。報告の内容は,1)職業能力の評価をめぐって,2)GATB(厚生労働省編一般職業適性検査)の概要,3)中学生,高校生の職業適性の特徴と変化,4)高校生の学科と職業適性との関係,5)大学,短期大学,専門学校生の職業適性の把握,6)専門学校生の専攻と職業適性との関連,7)20代から60代の職業適性の変化:中高年齢者の職業能力に注目して,8)総括:全体のまとめと今後の課題の8項目に分け紹介した。本研究で得られた知見が,若年層や成人の職業能力の変化や特徴の把握に有効に活用されることを期待している。