抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マテリアルフローコスト会計(MFCA)は,ドイツで開発された手法であるが,一連の工程におけるマテリアルフローを物量と金額で追跡し,製品と廃棄物のコストを計算し,廃棄物を削減することによって資源生産性の向上を促進する手法である。2000年以降の15年間に公表されたMFCA研究の文献を調査し,国内外の研究動向を明らかにすることを目的とした。研究手法は,規範的研究かケース/フィールド研究がほとんどであり,研究対象は,製造業がその多くを占めており,どのような理論に基づいて研究がなされたかが明確なものはほとんどないことがわかった。どのようなテーマで研究がなされたかについては,「国際・国内動向」,「技法」,「導入」,「成果」に分類してその概要を示した。今後,MFCA研究においては,そのよって立つ理論を明確にした上で,これに合った研究方法を採用することが重要であることを強調した。また,日本では政府主導でMFCAが企業に導入されたことから,多くの企業で採用されたものの,その後,どうなっているかを追跡調査し,MFCAが真に企業実践にどのような影響を与えたかを研究する必要があることを指摘した。