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J-GLOBAL ID：201602254584829473   整理番号：16A1327617

TRU廃棄物処分システムの性能評価の観点からの人工バリアの透水性に対するセメント系材料のひび割れの影響に関する検討

著者 (6件)： 平野史生 ((国研)日本原子力研究開発機構) ,  大谷芳輝 (鹿島建設(株)土木設計本部) ,  京川裕之 (鹿島建設(株)土木設計本部) ,  三原守弘 ((国研)日本原子力研究開発機構) ,  清水浩之 (東北大学流体科学研究所) ,  本田明 ((国研)日本原子力研究開発機構)
資料名： 日本原子力学会和文論文誌  (Transactions of the Atomic Energy Society of Japan)
巻： 15  号： 2  ページ： 97-114(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： L4596A  ISSN： 1347-2879  CODEN： JNSTAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： TRU廃棄物処分施設に含まれる金属の腐食膨張に伴いセメント系材料にひび割れが発生する現象に着目して,ニアフィールドの力学現象およびその結果生ずるバリア材料の透水係数を評価するモデルを開発した。ニアフィールドにおける現実的な挙動を考慮するためには,化学的現象,物質輸送現象および力学的現象に跨るフィードバックループを含む非線形挙動を核種移動評価の前提となる場の状態設定に反映して,処分システムの性能評価を行う必要がある。開発したモデルを組み込んだ解析コードMACBECE2014を使って,ベントナイト緩衝材を使う場合とコンクリートで埋め戻すTRU廃棄物処分システムを対象とする力学解析を行った。その結果,緩衝材を使用するバリアシステムでは支保工を貫通するひび割れで透水係数が上昇したが,全体として低透水性が維持された。コンクリートで埋め戻すバリアシステムでは廃棄体領域の膨張によりコンクリート埋め戻し材と支保工のほぼ全域でひび割れが発生して施設全体の透水係数が上昇した。

シソーラス用語： *放射性廃棄物 ,  *人工バリア ,  *透水性 ,  *放射性廃棄物処分 ,  フィードバック制御 ,  *環境放射性核種移動 ,  セメント質 ,  ベントナイト ,  支保工 ,  透水係数 ,  コンクリート ,  *亀裂
準シソーラス用語： *TRU廃棄物 ,  フィードバックループ ,  セメント系材料 ,  *ひび割れ

著者キーワード (22件)： geological disposal ,  TRU waste ,  near field ,  engineering barrier ,  mechanical behavior ,  cementitious materials ,  cracking ,  corrosion ,  hydraulic conductivity ,  nuclide migration ,  performance assessment ,  geological disposal ,  TRU waste ,  near field ,  engineering barrier ,  mechanical behavior ,  cementitious materials ,  cracking ,  corrosion ,  hydraulic conductivity ,  nuclide migration ,  performance assessment

分類 (1件)： 放射性廃棄物  (MB05000Y)

引用文献 (36件)：

• 1) Japan Atomic Energy Agency, The Federation of Electric Power Companies of Japan, Second Progress Report on Research and Development for TRU Waste Disposal in Japan, JAEA-Review 2007-010, FEPC TRU-TR2-2007-01 (2007).
• 2) 日本原子力研究開発機構,平成23年度 地層処分技術調査等事業TRU廃棄物処分技術セメント材料影響評価技術高度化開発 報告書 (2012).
• 3) 電気事業連合会・核燃料サイクル開発機構,TRU廃棄物処分技術検討書-第2次TRU廃棄物処分研究開発取りまとめ-根拠資料集分冊3 FEP, JNC TY1450 2005-001(3), FEPC TRU-TR2-2005-05 (2005).
• 4) 電気事業連合会・核燃料サイクル開発機構,TRU廃棄物処分技術検討書-第2次TRU廃棄物処分研究開発取りまとめ-根拠資料集分冊1地層処分の工学技術,廃棄物処分の合理化TRU廃棄物処分の代替技術,JNC TY1450 2005-001(1), FEPC TRU-TR2-2005-03 (2005).
• 5) M. Mihara, N. Satou, S. Ohno, S. Morikawa, Development of Mechanical Analysis Code (MACBECE) for TRU Waste Disposal, JAEA-Data/Code 2009-026, Japan Atomic Energy Agency (2010), [in Japanese].

タイトルに関連する用語 (7件)： TRU廃棄物 ,  性能評価 ,  観点 ,  人工バリア ,  透水性 ,  セメント系材料 ,  ひび割れ