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J-GLOBAL ID:201602254607759647   整理番号:16A1011603

シンクロトロン放射を用いるニッケルMoessbauer分光法

Synchrotron-based Nickel Moessbauer Spectroscopy
著者 (19件):
資料名:
巻: 55  号: 14  ページ: 6866-6872  発行年: 2016年07月18日 
JST資料番号: C0566A  ISSN: 0020-1669  CODEN: INOCAJ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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ニッケルは磁性材料,触媒,電極材料,水素貯蔵材料,生物無機化学など,様々な物質の原料として重要であるにも拘わらず,ニッケルMoessbauer分光法に関する報告は57Feのそれに比べて極めて少ない。その理由はニッケルの核共鳴エネルギーが高いことと,そのための放射性同位体の製造の難しさがある。これを克服するために,放射源としてシンクロトロンを利用する61NiMoessbauer分光法(SR-MS法)を構築するための新奇な実験的構成について報告する。本装置を検証するための標準的試料として,まず,強いゼーマン分裂をもつ61NiCr2O4のSR-MSを測定し,内部磁場として44.6Tを得た。この値は放射性同位体を放射源とする伝統的な61NiMoessbauerの結果と一致した。また,極端な構造と大きな四重極モーメントを有するNiアミノ錯体,61N{N(SiMe3)Dipp}2,についても調べた。さらに,金属タンパク質のモデル物質として,ルブレドキシンの61Ni置換体,[Et4N]2[61Ni(SPh)4]の酸化型および還元型に対して本法を応用し,妥当なSR-MSスペクトルを得ることができた。シンクロトロン放射源とその指向性を考えれば,本法は61Niの高エネルギー核共鳴を可能にし,少量の試料で測定ができると言う点で従来の方法より優れている。このため,本法は,ニッケルを構成元素とする多くの磁性材料や触媒材料における機能発現のメカニズムを解明するための重要な手段となることが期待される。
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分類 (2件):
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コバルトとニッケルの錯体  ,  錯体のMoessbauer効果 
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