抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本には絹や紙を素地として製作された絵画や書籍の装訂方法が幾つかある。中でも,文化財を保存するという観点から掛軸装や巻子装は,有効であると考えられている。そこで行われる,古糊と打刷毛を用いて行う「増裏打ち」と呼ばれる裏打ち作業における熟練者の特徴を,工程分析と眼球運動解析により明らかにした。各工程に掛ける時間の相異,また,眼球運動の計測によって,2者にどの様な違いがあるかを検証した。結果,作業に掛かった合計時間については熟練者より未熟練者の方が長く掛かった。8段階に分けた各工程においては,(水を打つ),(紙置き)および(仕上がり確認)の3工程において,未熟練者より熟練者が時間を掛けていることが判った。また,眼球運動測定では,刷毛を走査する際の視線の動きに両者の違いが見られた。