抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ISO26000(CSRの統一的な国際行動規範)の制定,戦略的CSRの隆盛,ポーターらによるCSVの提唱などCSRに関する社会的関心は高く,CSRに関するディスコースやイニシャティブも活発に展開されている。しかし,他方では,企業の社会的責任が果たされているのかを疑問視せざるをえない事態も頻繁に繰り返され,むしろ深刻化している現実もある。とりわけ,格差問題や貧困(絶対的貧困)問題はとりわけ深刻な事態にある。新自由主義が蔓延する現代資本主義が生み出すこのような経済・社会・労働をめぐる状況を反映したCSR批判(批判的CSR)論も新たに台頭・展開されている。本稿の目的は,現代CSRをめぐる近年の動向と課題を踏まえながら,改めてCSR批判論の論点をその代表的見解(フリードマン,ライシュ,ボーゲル,フレミング&ジョーンズ)に依拠して整理・検討し,批判的経営研究におけるCSR批判の研究の方法と課題(パースペクティブ)を確認し提起することである。(著者抄録)