抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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小学校での植物の水の通り道を調べる実験において,道管内部だけを着色することができる実験方法の開発を目指してゼラチンの応用について検討した。単子葉植物として1種,双子葉植物として2種を用い,濃度の異なるゼラチン溶液に各種濃度の赤の着色液を加え,これをビーカーに入れて上記各植物の切花に吸い上げさせて,光学顕微鏡で観察した。これを室温と40°Cで実験した。更に観察実験について大学生にアンケート調査した。その結果,室温では,ゼラチンの濃度は1%の場合に吸い上げ高さ着色状態が最も良かった。着色濃度は50%で吸い上げ高さが一番高かった。40°Cでは,ゼラチン濃度1%で道管内部の吸い上げと着色状態が最も良かった。また染色状態は植物種によって異なった。大学生へのアンケート調査ではゼラチン着色液の効果について肯定的な答えが多かった。以上,ゼラチンを用いた本実験方法は,教科書に記載されている従来の実験方法と比べて道管内部のみの着色が可能となる有効な実験法となりえることが分かった。