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J-GLOBAL ID:201602256254758976   整理番号:16A0685689

高地アルプス氷河からの有機化合物の歴史的記録 バイオマス燃焼,人為的排出,ダスト輸送の影響

Historic records of organic compounds from a high Alpine glacier: influences of biomass burning, anthropogenic emissions, and dust transport
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巻: 16  号:ページ: 1029-1043 (WEB ONLY)  発行年: 2016年01月 
JST資料番号: U7039A  ISSN: 1680-7316  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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α-ジカルボニル類(グリオキサール,メチルグリオキサール),カルボン酸類(C6~C12)ジカルボン酸類,ピニン酸,p-ヒドロキシ安息香酸,フタル酸,4-メチルフタル酸),イオン(シュウ酸塩,ギ酸塩,カルシウム)の歴史的記録を,スイスアルプスのGrenzgletscher氷コアを年分解能にて定量した。この氷コアは1942~1993年の期間をカバーする。有機化合物,ジカルボニル類,長鎖カルボン酸類の化学分析をUHPLC-ESI-HRMS(超高速液体クロマトグラフィー-エレクトロスプレイイオン化-高分解能質量分析),短鎖カルボン酸塩をイオンクロマトグラフィーにより行った。西ヨーロッパにおけるカルボン酸類,ジカルボニル類,それらの起源配分の長期記録を報告する。アルプスへ沈降したジカルボニル類と長鎖ジカルボン酸類(C6~C12)の長期記録は初めての研究である。氷コア中に存在する有機化合物の起源割当を主成分分析により行った。結果は有機化合物濃度に影響を及ぼす主たるパラメータはバイオマス燃焼,人為的排出,鉱物ダストの輸送であることを示唆する。氷コアにおける化合物間の相関(p-ヒドロキシ安息香酸,ピニン酸,ピメリン酸,スベリン酸)はスイス南部における山火事と関連している。p-ヒドロキシ安息香酸は研究領域における最良の山火事有機物トレーサであり,山火事による焼失面積と最も良く相関する。メチルグリオキサル,フタル酸,ジカルボンサン類のアジピン酸,セバシン酸,ドデカン二酸の歴史的記録は,揮発性有機化合物(VOCs)の人為的排出の記録と類似している。低分子量有機酸のシュウ酸やギ酸はカルシウムと良く相関し,それらの記録が氷掘削地点への鉱物ダスト輸送変動により影響を受けていることを示唆する。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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粒状物調査測定  ,  気候学,気候変動  ,  水圏・生物圏の地球化学 

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