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J-GLOBAL ID：201602257432664729   整理番号：16A0573419

改正民法案と不動産市場 危険負担に関する債権法改正の考察

著者 (1件)： 山田創一 (専修大 法科大学院)
資料名： 日本不動産学会誌  (Japanese Journal of Real Estate Sciences)
巻： 30  号： 1  ページ： 48-53  発行年： 2016年06月30日 
JST資料番号： L0085A  ISSN： 0911-3576  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿は,改正民法案と不動産市場に関して,危険負担に関する債権法改正の考察について報告した。先ず,本稿では,民法改正法案で採用されている履行拒絶権構成の危険負担制度について,その問題点と不動産取引の課題を論ずること等を報告した。次に,民法改正法案における危険負担制度とその問題点に関し,履行拒絶権構成の危険負担制度は立法提案として混乱をもたらす看過できない欠陥を抱えている以上,解除に関し債務者の帰責事由によらずに解除を認めるという前提に立ったとしても,立法論としては,反対債権が消滅する従来の危険負担制度との単純並存案を採用するのが妥当と考えること等を報告した。最後に,不動産取引における課題に関し,今回の改正法案は,売買に関し,特定物である目的物を引き渡した時,あるいは,買主の受領遅滞があり履行の提供があった時以後に,目的物が当事者双方の責めに帰することができない事由によって滅失しまたは損傷したときは,買主は,代金の支払いを拒むことができず,履行の追完請求,代金減額請求,損害賠償請求,契約の解除を行使できないという規定もおいている(民法567条)こと等を報告した。

シソーラス用語： *市場 ,  法規 ,  民法 ,  欠陥 ,  取引 ,  不動産 ,  補償 ,  契約
準シソーラス用語： *改正民法案 ,  *危険負担 ,  *債権法改正 ,  *不動産市場

分類 (1件)： 土地問題  (RD02020K)

タイトルに関連する用語 (5件)： 民法 ,  不動産市場 ,  危険負担 ,  債権 ,  法改正