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J-GLOBAL ID：201602257774570568   整理番号：16A0777754

草津白根火山の南東麓で見出された埋没岩屑なだれ堆積物

The Buried Debris Avalanche Deposit Discovered on the Southeastern Foot of Kusatsu-Shirane Volcano

著者 (4件)： 安井真也 (日本大 文理) ,  高橋正樹 (日本大 文理) ,  河田倫明 (日本大 文理) ,  金丸龍夫 (日本大 文理)
資料名： 日本大学文理学部自然科学研究所研究紀要  (Proceedings of the Institute of Natural Sciences, Nihon University)
号： 51  ページ： 221-230  発行年： 2016年03月23日 
JST資料番号： S0033A  ISSN： 0369-3562  CODEN： NDBSAL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 草津白根火山の南東麓の国道工事現場で長さ500m,標高差60mにわたる大規模露頭が出現した。露頭を観察したところ,流れ堆積物は降下火砕堆積物や黒色土壌の互層に覆われている。埋没した岩屑なだれ堆積物の起源について報告した。岩屑なだれ堆積物に含まれたブロックの全岩化学組成分析を行った結果,草津白根火山の活動初期に活動した松尾沢火山の形成後期の安山岩質噴出物と同様の化学組成を示した。松尾沢火山には馬蹄形の崩壊地形が残っており,山体崩壊があったことが示唆されており,岩屑なだれ堆積物の起源は松尾沢火山といえる。その後の溶岩等の噴出物が岩屑なだれ堆積物の原面の上にもたらされ,更に降下火砕堆積物が山麓斜面を完全に覆うことで岩屑なだれ堆積物が完全に埋没したとみられる。今回の大規模露頭の観察から草津白根火山の活動形成史が明らかになった。

シソーラス用語： 群馬県 ,  *土石流 ,  露頭 ,  *降下火砕堆積物 ,  火山灰 ,  固気二相流 ,  化学組成 ,  カルデラ ,  安山岩 ,  火砕流堆積物 ,  二酸化ケイ素 ,  *崩壊 ,  山岳地
準シソーラス用語： 火砕堆積物 ,  山体崩壊 ,  全岩化学組成 ,  草津白根火山 ,  土石流堆積物

分類 (2件)： 堆積岩  (DE05050B) ,  火成岩全般  (DE07030T)

タイトルに関連する用語 (3件)： 草津白根火山 ,  岩屑なだれ ,  堆積物