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J-GLOBAL ID：201602258114313655   整理番号：16A1315129

実物体と影の変形を用いた情報の秘匿と選択的視覚化

Selective Visualization of Complex Information Using Physical Objects and Shadow Shapes

著者 (3件)： 阪口紗季 (関西大 大学院総合情報学研究科) ,  東納ひかり (関西大 総合情報) ,  松下光範 (関西大 総合情報)
資料名： 芸術科学会論文誌(Web)  (Journal of the Society for Art and Science (Web))
巻： 15  号： 4  ページ： 157-166 (WEB ONLY)  発行年： 2016年11月05日 
JST資料番号： U0124A  ISSN： 1347-2267  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 古来より,あぶり出しなどの実物体に情報を秘匿する手法が考案されているが,このような手法には,複数の情報を付与することや,それらを選択的に取り出すことが容易ではない,といった制約が存在する。本研究では,これらの制約を緩和し,実物体への情報の秘匿と,秘匿された情報の選択的視覚化を可能にする手法を提案する。提案手法では,物体に秘匿された情報を視覚化する媒体として,影を利用する。赤外光を透過するフィルタと偏光板の性質を利用し,物体を赤外光にかざした上で,物体の回転角度に応じて光の透過/遮蔽を制御することによって,物体から生成される影の形状を変化させる。これにより,物体に秘匿された2種類の形状情報を,物体の回転角度を変える・照射する光の種類を変更する,といった条件の変化に応じて,影の形状として選択的に視覚化する。(著者抄録)

シソーラス用語： *データ保護 ,  可視化 ,  偏光子 ,  *光透過 ,  赤外線 ,  回転角 ,  *影 ,  *画像処理 ,  画像認識 ,  記述
準シソーラス用語： *影の検出 ,  回転角度 ,  形状の記述 ,  情報視覚化 ,  *情報秘匿 ,  偏光板

分類 (2件)： データ保護  (JD01020V) ,  図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (21件)：

• S. Sakaguchi, H. Tono, and M. Matsushita. Slanting Shadow: Changing Invisible Shadow Shapes by Rotation for Expanding Shadowgraph Experience. SIGGRAPH Asia 2014 Emerging Technologies, ArticleNo. 12, pp. 12:1-12:3, 2014.
• 山宮士郎, 牧野秀夫, 廣野幹彦, 前田義信, 石井郁夫. 赤外線透過顔料を用いた物体識別手法. 電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理, Vol. 83, No. 7, pp. 797-803, 2000.
• 上條浩一, 張綱, 上條昇, 南正輝, 森川博之. 不可視バーコードにおける印刷支援システム. 情報処理学会論文誌, Vol. 50, No. 11, pp. 2607-2617, 2009.
• 白井良成, 松下光範, 大黒毅. 秘映プロジェクタ: 不可視情報による実環境の拡張. WISS2003, pp.115-122, 2003.
• 木村翔, 筧康明, 高橋桂太, 苗村健. 可視光通信プロジェクタと高速度カメラを用いたユビキタス情報環境の基礎検討. 電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム, Vol. 91, No. 12, pp. 2781-2790, 2008.

タイトルに関連する用語 (3件)： 物体 ,  影 ,  視覚化