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J-GLOBAL ID：201602258333113046   整理番号：16A1341796

原子力発電所用安全系低圧ケーブル絶縁体の劣化状態分析

著者 (2件)： 皆川武史 (原子力規制庁長官官房技術基盤グループ) ,  池田雅昭 (原子力規制庁長官官房技術基盤グループ)
資料名： 電気学会論文誌 A  (IEEJ Transactions on Fundamentals and Materials)
巻： 136  号： 9  ページ： 574-579(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： S0808A  ISSN： 0385-4205  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ケーブル絶縁体の劣化処理による破断時伸び率(EAB)低下の要因を詳細に調査するため,架橋度測定,示差走査熱量分析(DSC)および全反射型フーリエ変換赤外分光法による赤外吸収スペクトル測定(ATR-FTIR)を行い,EABと固体構造の変化との関係について検討した。すなわち,原子力発電所の安全系低圧ケーブル絶縁体に関し,100°Cの熱劣化処理および100°C,100Gy/hの同時劣化処理を行い,劣化試料を対象として,架橋度測定,示差走査熱量分析および赤外吸収スペクトル測定を行い,絶縁体のEAB値と固体構造の変化との関係を分析した。(1)EABは,同時劣化および熱劣化のいずれでも劣化時間と共に低下し,同時劣化でより早期に低下が見られた。(2)架橋度は,いずれの絶縁体種類の劣化試料でも初期値から大きな変化は見られず,EABとの相関性は確認されなかった。

シソーラス用語： 原子力発電所 ,  *電力ケーブル ,  絶縁材料 ,  絶縁劣化 ,  故障診断 ,  XLPE ,  架橋【高分子】 ,  エチレン-プロピレンゴム ,  絶縁体

著者キーワード (8件)： 原子力発電所 ,  安全系ケーブル ,  架橋ポリエチレン ,  エチレンプロピレンジエンゴム ,  nuclear power plant ,  safety-related cable ,  cross-linked polyethylene ,  ethylene propylene diene rubber

分類 (1件)： 電線・ケーブル  (NA05020S)

引用文献 (18件)：

• (1) 原子力規制委員会:「実用発電用原子炉及びその附属施設の位置, 構造及び設備の基準に関する規則(第十二条第三項)」, 平成25年原子力規制委員会規則, 第5号 (2013)
• (2) United States Nuclear Regulatory Commission : “General Design Criteria for Nuclear Power Plants - Criterion 4”, 10 CFR Part 50 Appendix A, (2015)
• (3) The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.: “IEEE Standard for Type Test of Class 1E Electric Cables, Field Splices and Connections for Nuclear Power Generation Stations”, IEEE Std 383-1974, pp. 10-12 (1974)
• (4) 電気学会原子力発電所用電線・ケーブル調査専門委員会:「原子力発電所用電線・ケーブルの環境試験方法ならびに耐延焼性試験方法に関する推奨案」, 電気学会技術報告(II部), No. 139, pp. 3-4 (1982)
• (5) 池田 毅・池原潤一郎・芦田哲哉・藤井政徳:「超音波による高分子材料の劣化診断(1)-高分子材料の劣化機構と超音波法による低圧ケーブルの劣化診断-」, 三菱電線工業時報, No. 94, pp. 43-45 (1998)

タイトルに関連する用語 (6件)： 原子力発電所 ,  安全系 ,  低圧 ,  ケーブル ,  絶縁体 ,  状態分析