文献

J-GLOBAL ID：201602258340024389   整理番号：16A1116984

アセトニトリル結晶にドープした4′-N,N-ジメチルアミノ-3-ヒドロキシフラボン中の励起状態分子内プロトン移動と配座緩和

Excited-state intramolecular proton transfer and conformational relaxation in 4′-N,N-dimethylamino-3-hydroxyflavone doped in acetonitrile crystals

著者 (4件)： Furukawa Kazuki (Department of Chemistry, Faculty of Science, Kyushu University, 744 Motooka, Nishi-ku, Fukuoka 813-0395, Japan. [e-mail]) ,  Yamamoto Norifumi ,  Hino Kazuyuki ,  Sekiya Hiroshi
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 18  号： 41  ページ： 28564-28575  発行年： 2016年11月07日 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： アセトニトリル結晶中にドープした4′-N,N-ジメチルアミノ-3-ヒドロキシフラボン(DMHF)中の励起状態分子内プロトン移動(ESIPT)に対する分子間相互作用の効果を,定常状態蛍光励起および蛍光スペクトルとピコ秒時間分解スペクトルの温度依存性を測定することで調べた。通常型(N^*)の励起状態と互変異性体型(T^*)の励起状態からの相対的発光強度およびスペクトル特性は,温度で顕著に変化した。200および218K間で測定した蛍光スペクトルで,スペクトルシフトおよびスペクトル特性の異常な変化が観測され,DMHFドープアセトニトリル結晶に固体-固体相転移が生じたことが示された。時間分解蛍光スペクトルから,光励起後のESIPTと競合するN^*状態の配座緩和が推定され,アセトニトリルの低温相中で,ESIPT速度は温度とともに増大した。しかしながら,高温相中でのN^*とアセトニトリルの分子間相互作用は,蛍光性N^*状態のポテンシャル極小を安定化するため,ESPITは減速した。この安定化は,DMHFとアセトニトリル分子間の強い電気双極子-双極子相互作用に起因する,アセトニトリルの再組織化で説明できた。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *結晶 ,  *ドーピング ,  ケトン ,  *フラボノイド ,  酸素複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物 ,  *プロトン移動 ,  *配座転移 ,  *構造緩和 ,  *分子間相互作用 ,  蛍光スペクトル ,  蛍光励起スペクトル ,  ピコ秒 ,  スペクトル ,  温度依存性 ,  *構造異性体 ,  励起状態 ,  放射強度 ,  スペクトルシフト ,  *相変態 ,  双極子相互作用 ,  再編成 ,  *脂肪族ニトリル
準シソーラス用語： *有機結晶 ,  フラボン類 ,  *励起状態分子内プロトン移動 ,  時間分解スペクトル ,  *互変異性体 ,  発光強度 ,  *固相相転移

分類 (4件)： 脂肪族ニトリル・イソシアニド  (CF03230L) ,  ピランの縮合誘導体  (CF07093I) ,  有機化合物の格子欠陥  (BK12060M) ,  分子の電子構造  (BH05010Q)

物質索引 (1件)： アセトニトリル

タイトルに関連する用語 (7件)： アセトニトリル ,  結晶 ,  ドープ ,  3-ヒドロキシフラボン ,  励起状態分子内プロトン移動 ,  配座 ,  緩和