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J-GLOBAL ID:201602258843252289   整理番号:16A1212995

江戸の町民の食生活:池之端七軒町遺跡から出土した人骨における炭素および窒素の安定同位体分析

The diet of townspeople in the city of Edo: carbon and nitrogen stable isotope analyses of human skeletons from the Ikenohata-Shichikencho site
著者 (7件):
資料名:
巻: 124  号:ページ: 17-27(J-STAGE)  発行年: 2016年 
JST資料番号: G0957A  ISSN: 0918-7960  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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江戸時代の町民における個人の食餌の相違(例えば性別,年齢,時代,地域)は明らかでないが,歴史的文献は一般的な献立について述べている。本研究では,江戸町民における個人の食餌の相違について調査するため,江戸時代(17世紀後半から19世紀後半)の池之端七軒町遺跡から出土した成人人骨103体について,炭素および窒素の安定同位体分析を行った。池之端町民における炭素と窒素の同位体比の平均は,それぞれ-19.7±0.4‰と10.8±0.7‰で,主要な食餌蛋白質源がC3をベースにした陸生食物,淡水魚,海産魚であることが示唆された。集団内比較の結果から,中期-後期(18世紀後半)の間炭素同位体比に性差が見られた(0.37‰)ことを除くと,性別,年齢区分,年代区分の異なる個人間に有意差は見られなかった。池之端遺跡のデータを過去の研究結果と比較すると,骨格集団における有意な同位体差異が,同一の社会階級(窒素で最大1.33‰)および同じ江戸の町(窒素で最大1.64‰)で明らかになった。これらの差は安定同位体生態学の点から見ると比較的小さかったが,江戸時代の人々の食餌源が社会階級や居住する地域によりある程度異なるものと考えられる。(翻訳著者抄録)
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著者キーワード (5件):
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食品一般 
引用文献 (60件):
  • Amundson R., Austin A.T., Schuur E.A.G., Yoo K., Matzek V., Kendall C., Uebersax A., Brenner D., and Baisden W.T. (2003) Global patterns of the isotopic composition of soil and plant nitrogen. Global Biogeochemical Cycles, 17: 31.
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  • Arizono S. (2007) Research data concerning the daily diets of common people from Edo Period to the modern age. Aichi Shigaku, 16: 1-28 [in Japanese].
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