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J-GLOBAL ID：201602259888595235   整理番号：16A0688233

高強度銅Cu-Sn-P合金の静的再結晶挙動に関する研究

A Study on Static Recrystallization Behavior in Cu-Sn-P High Strength Copper

著者 (5件)： 渡辺雅人 (コベルコマテリアル銅管 秦野工場) ,  杉野聡 (電通大 大学院) ,  杉野聡 (三井金属) ,  土屋昭則 (コベルコマテリアル銅管 秦野工場) ,  三浦博己 (豊橋技科大)
資料名： 銅と銅合金  (Journal of Japan Institute of Copper)
巻： 55  ページ： 183-189  発行年： 2016年08月01日 
JST資料番号： S0603A  ISSN： 1347-7234  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： エアコン,給湯器などの熱交換器の配管には,従来りん脱酸銅が使用されてきた。近年,これに代わりSnを添加した固溶強化型の高強度銅管が採用され始めているが,いずれも従来の純銅に近いりん脱酸銅に比べ合金となっているため,その製造性や加工性などの基礎的な知見が不足していることが課題となっている。そこで本研究では,高強度鋼Cu-Sn-P合金の実機熱間押出管材の静的再結晶挙動の解析を行った。その結果,1)圧下率が大きいほど静的再結晶が急激に生じたが,いずれの圧下率,焼鈍温度でも完全再結晶後の焼鈍時間7200sでの硬さは450MPa程度とほぼ一定となった。2)50%および70%圧延後の773K焼鈍では,Snによるコットレル雰囲気形成によると考えられる低温焼鈍硬化が顕著に現れ,硬さと引張強度の明瞭な上昇が観察された。3)焼鈍後の平均結晶粒径は,熱間押出材の180μmから20μm前後に急減した。などの知見を得た。

シソーラス用語： *銅合金 ,  スズ含有合金 ,  リン含有合金 ,  *再結晶 ,  銅管 ,  熱間押出 ,  圧下率 ,  冷間圧延 ,  加熱温度 ,  焼なまし ,  引張強さ ,  押込硬さ ,  Cottrell効果 ,  保持時間 ,  二次再結晶 ,  ラメラ ,  結晶方位 ,  固溶体硬化 ,  機械的性質 ,  結晶粒界
準シソーラス用語： 高強度 ,  静的再結晶

分類 (2件)： 組織的硬化現象  (WB01020C) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (9件)：

• 渡辺雅人,白井崇,石橋明彦,三浦博己:銅と銅合金,48(2009),21-26.
• 渡辺雅人,丸岡正治,白井崇,石橋明彦,三浦博己:銅と銅合金,49(2010),73-79.
• 渡辺雅人,丸岡正治,石橋明彦,三浦博己:銅と銅合金,50(2011),65-69.
• 三浦博己,青山宏典,渡辺雅人,白井崇,石橋明彦:第51回銅及び銅合金技術研究会講演大会講演概要集(2011),57-58.
• 渡辺雅人,渡辺英甫,成尾和也,土屋昭則,三浦博巳:銅と銅合金,53(2014),31-37.

タイトルに関連する用語 (8件)： 高強度 ,  銅 ,  Cu ,  Sn ,  P合金 ,  静的再結晶 ,  挙動 ,  研究