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J-GLOBAL ID:201602260268102866   整理番号:16A0493884

ユーザー・市民参加型共創活動としてのLiving Labの現状と課題

著者 (1件):
資料名:
号: 430  ページ: 46P  発行年: 2016年05月 
JST資料番号: L4994A  ISSN: 1346-9029  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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・Living Lab(LL)は,15年前から欧州,特に北欧が先導しEUや各国政府が支援しているユーザーや市民参加型のイノベーション活動である。このLLには,共創とTestbedの2つの機能があり,ユーザーは,サービスや製品(以下サービス)を共創するパートナーと,開発するサービスのモニターの2つの役割がある。・現在LLは,欧州だけでなく世界的に広がりつつあり,これまで380以上のLLの活動が行われてきた。利用分野には,医療・健康,都市,観光,行政,教育など様々あり,地域レベルの活動が中心となる。・LLでは,ユーザー・市民,企業,大学,行政やNPOなど,様々なステークホルダーが参加する。大学や公的セクターは,LLの主導的な役割を担うことも多い。これは,公的な支援を受けやすく,様々な人々を結集しやすいこと,企業とユーザー・市民,企業間などのコーディネート機能を果たせることが理由である。・LLの活動は,ユーザー・市民の持続的な参加・モチベーションの維持が難しく,あるいは企業側にとってLLの手法が慣れない解釈的な性格を持ち,非直線的な活動になり,取り組みとして予想が難しいことから,企業としては参加しにくいという課題がある。また,企業は往々に,ユーザー・市民をモニターや被験者として,LLを自社が想定しているサービスや製品の利用についての仮説を検証するためのデータを獲得するための実証試験と考えがちである。・LLは,ユーザー・市民を「イノベーションのパートナー」として,ユーザー・市民の行動をできるだけ現実(Real World)から理解して,製品やサービスを共創していく活動であり,企業にとっては,ユーザー・市民をどのように参画させるか,コミュニティ作り(当事者意識作り)やプロジェクト・フォーメーションに相当な時間や手間がかかる。LLの開始後も不確実性が高い取り組みとなる。しかし,LLが生み出す価値は,ステークホルダーが異なる価値を提供しあうことで生み出されるものであり,自社とユーザーの関係だけでは得られない。そこにLLの存在意義がある。(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
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工業・技術設計  ,  研究開発  ,  マーケティング 
引用文献 (57件):
  • Abowd, G.D. (1999) "Classroom 2000: An Experiment with the Instrumentation of a Living Educational Environment", IBM Systems Journal, VOL 38, NO 4,pp.508-530
  • Al-Hajri, S., and A. Tatnall (2008) " Technological Innovation and the Adoption of Internet Banking in Oman", eJOV Executive -The Electronic Journal for Virtual Organizations and Networks, Vol. 10, August 2008
  • Baida, Z., B.Rukanova, J.Liu and Y.Tan (2007) " Rethinking EU Trade Procedures -The Beer Living Lab",20th Bled eConference eMergence Merging and Emerging Technologies, Processes, and Institutions, June 4 - 6, 2007; Bled, Slovenia .
  • Bertoldi,F., L.Fusco, R.Moro, A. Rossi,and E.Schöpfer (2009) " Frascati Living Lab: An Innovation Environment to Support Business Incubation and Agriculture", eJOV Executive -The Electronic Journal for Virtual Organizations and Networks,Vol.11
  • Bilicki,V., M.Kasza, V.Szücs, and G. Mólnar (2009) " HOMOKHÁTI Small Area Living Lab Benefiting the Agricultural Sector in Hungary", eJOV Executive -The Electronic Journal for Virtual Organizations and Networks,Vol.11
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タイトルに関連する用語 (5件):
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