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J-GLOBAL ID:201602263826777640   整理番号:16A1349632

カラマツコンテナ苗の植栽時期が植栽後の活着と成長に及ぼす影響

著者 (3件):
資料名:
巻: 98  号:ページ: 167-175(J-STAGE)  発行年: 2016年 
JST資料番号: F0858A  ISSN: 1349-8509  CODEN: NSGICL  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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カラマツコンテナ苗の植栽適期を明らかにするために,5月から11月の各月に苗を植え,翌月以降に掘り取って,活着と根,樹高,地際直径の成長を植栽月で比較した。植栽月は当年と翌年の成長に影響し,植栽月によっては根と樹高の成長が連関した。苗は各植栽月で97% 以上の活着率を示したが,秋植えでは根鉢からの根の伸長量が減少した。8月以前は地温が高く迅速に根が伸長し,10月以降は地温が低く根の伸長が抑制されたと考える。植栽当年の樹高成長は5月と6月の植栽でのみ明瞭だった。そのピークは各々8月と9月に現れ,根長成長ピークから1カ月遅れた。7月以降の植栽では,樹高成長が根長成長後に生じるカラマツの特性により,樹高成長開始前に秋を迎えたと考えられる。植栽当年11月の地下部重量は早い植栽月で大きく,植栽翌年7月までの樹高成長率と正の相関を示した。その結果,植栽当年11月にみられた樹高の差は,その1年後でも完全には回復せず,11月植栽苗の樹高は,8月以前の植栽苗より小さかった。本研究の結果は,カラマツのコンテナ苗は春から秋まで植栽可能だが,9月以降の植栽は冬季枯損や植栽翌年までの成長不良のリスクが高まる可能性を示唆している。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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森林保育  ,  発生,成長,分化 
引用文献 (33件):
  • 浅田節夫 (1958) カラマツ属の自発休眠に関する研究.信州大學紀要 8: 1-24
  • 浅田節夫・佐藤大七郎 (1981) カラマツ造林学.農林出版
  • Cheng Y, Han Y, Wang Q, Wang Z (2006) Seasonal dynamics of fine root biomass, root length density, specific root length and soil resource availability in a Larix gmelinii plantation. Front Biol China 3: 310-317
  • 遠藤利明 (2007) コンテナ苗の技術について.山林 1478: 60-68
  • Häsler R, Streule A, Turner H (1999) Shoot and root growth of young Larix decidua in contrasting microenvironments near the alpine timberline. Eurosilva 39: 47-52
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