抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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オーストリア・バロック建築家フィッシャーの作品の特徴を解釈する。ファサードとの関係性から作品全体を時代によって分布した一覧図は大きな流れを示す。作品間の関係性と空間構成の変遷を通し,なぜ皇帝建築と称されるか,フィッシャーが意図した空間性とその特徴を明らかにする。フィッシャーの特徴は「複雑で立体的な構成」と「曲線・曲面の仕様」で,建築活動を3期に分け考察した。I期のフラノフ城先祖ホールは楕円空間の原点であり,III期まで変化することのない基本空間であった。ルーブル宮殿第1案他は図面を基にした建築構成の原点で,II期に様々な発展を見る。具体的に5点をあげる。III期まで残った構成はカール教会堂の楕円+十字形構成,宮廷図書館の縦長楕円+矩形構成である。皇帝建築と称される表現は多様な設計手法と,皇帝制を建造物に表現するという主題による。「歴史的建築の構想」の作成過程で培われた知識と表現が皇帝建築という独創的な空間表現を生んだといえる。