抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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等方性-コレステリック共存システムで,単一螺旋構造が,コレステリック小滴で作られ,そして,温度勾配が適用されると,一方向性自転が,これらの小滴で誘発される。しかし,以前の研究において,二重ねじれ構造が小滴サイズまたはキラリティーを変えることによって小滴でも作られることを示した。本稿では,二重ねじれ構造小滴に温度勾配を適用することによって一方向性自転も誘発されることが分った。しかし,ここでは,回転挙動は,螺旋軸の方向と温度勾配の関係に,強く依存した。螺旋軸の1つが勾配と平行であるとき,一方向性自転が誘発され,一方,軸の全てが温度勾配に対して垂直であるとき,回転は見られない。これらの結果は,コレステリック小滴の熱による回転動力学で巨視的螺旋が重要な役割を演ずることを示唆する。(翻訳著者抄録)