抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
循環経済(Circular Economy)の実現を主に材料技術の観点から概観した。循環経済は,素材のリサイクルだけではなく,当然,わが国の3R(リデュース,リユース,リサイクル)を進めることと大きな意味で違いはない。優先順位もわが国の3Rと同じである。そのためにエコデザインの奨励がなされている。したがって,必要な技術は多様にわたる。本解説では,必要技術の大きな枠組みを示し,その後比較的大量に生産されている素材,プラスチック,鉄,アルミニウム,銅等の非鉄金属,ガラス等のリサイクルの状況,技術を紹介した。プラスチックは,本質的に材料技術として再生材を多く利用したコンパウンドを作成する技術が求められている。金属も再溶解のみなので,一次資源から製造したレベルと同様な性能が得られるように前処理をすることが望まれる。特にアルミニウムとガラスは,溶融後の精製が困難であることから,物理選別技術が特に重要である。また,循環使用がいかに環境インパクトを低下することができるのかを評価する技術開発も必要である。(著者抄録)