抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本文では,既存の小型内航貨物船の巡回点検結果の電子化を目的とし,個船毎のカスタマイズが簡便で導入が容易なことが特徴である「機関点検支援システム」を開発した。本システムは点検結果の電子化,陸上との点検結果の共有の他に,故障の際の陸上からの作業指示,若年船員への教育にも用いることができる。本報告では,本システムの設計概念および開発した本システムの概要を述べ,練習船,及び小型内航貨物船への適用事例と,機関部員からの評価等に基づく本システムの改良について報告する。結果は次の通りである。1)本システムを練習船の発電機を含む周辺区画,小型内航貨物船機関部,外航大型ばら積み貨物船発電機に適用し,正常な動作及び巡回点検に使用できることを確認した。2)本システムの異常・故障シナリオ分岐機能を利用することにより,本システムを陸上からの保守点検作業支援への利用が可能であることを確認した。3)本システムを実際に使用した機関部員からの評価結果や要望・意見に基づき,再入力やグループ化,スマートフォンからの点検結果の閲覧等の改良を行った。4)本システムを機関部員と実習生の教育や慣熟に適用するため,ガイダンス機能を教育用に特化することで対応した。機関を学んでいる実習生に対しては,達成度の把握をシステムの一部改修により対応できることを確認した。