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J-GLOBAL ID:201602266599942756   整理番号:16A1369792

魅力ある材料を生み出す Nd-Fe-B最強磁石の開発

著者 (1件):
資料名:
号: 550  ページ: 35-37  発行年: 2017年01月01日 
JST資料番号: L4439A  ISSN: 0386-961X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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最強磁石を見つけるには,大きい飽和磁化Jsをもち,高いキュリー点Tcをもち,そして,大きい異方性磁界Ha*をもつ,強磁性物質を合成しなくてはならない(p.37の囲み記事参照).そのような3拍子そろった物質は,希土類元素(Rと略する)と遷移元素(Tと略する:T=Fe,Co)とのR-T強磁性金属間化合物により実現される.最初に入った会社から公認された研究テーマである,かつて世界最強の磁石であったSm2Co17磁石の機械的強度改良の仕事が終わったあと,非公認テーマの思考実験を繰返し,土曜日と日曜日に確認のために試料を作製して評価していった.非公認テーマは,次に各種RのR-Fe-B合金の研究に移り,Rとして入手しやすい軽希土類を中心に研究を進めていった.そして,1978年の終わりころまでにNd-Fe-B合金のなかに,新磁石材料になる可能性がある,有望な強磁性化合物が含まれていることを突き止めた.今振返ると,このとき新強磁性化合物Nd2Fe14Bに到達していたことになる.Nd-Fe-B合金の研究を続けるために,住友特殊金属に移って2ヵ月後の1982年7月5日に,最大磁気エネルギー積が34MGOeの世界記録をもつNd-Fe-B焼結磁石が誕生した.Nd-Fe-B磁石の主相Nd2Fe14Bの異方性磁界HaはSm2Co17のHaより低い.このような低いHaの強磁性化合物を母相とする磁石で高いHcjを得ることは至難の業であるが,この磁石が世界最強磁石の地位にあるのは,微細構造の形成がきわめてうまくいっているからである.
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分類 (3件):
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電磁石  ,  金属結晶の磁性  ,  金属の結晶構造 
タイトルに関連する用語 (5件):
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