抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鈴鹿坂下断層沿いの中新統鈴鹿層群下部の筆捨礫岩層における変形礫および複合面構造の形成過程は,前期・後期の2つのステージに区分される。変形の時間的変化をみると,変形礫を形成した前期の延性的な変形の上に,複合面構造を形成した後期の脆性的な変形が重複している。変形時の岩石の平均延性度と延性度較差は,時間とともに低下している。複合面構造は,境界断層沿いに発達している。複合面構造の解析から,ほぼ南北(N10°E)を最大圧縮主応力軸方位とする応力場における左ずれ剪断作用が示唆される。この剪断帯を,鈴鹿坂下剪断帯と新たに名づける。鈴鹿坂下剪断帯は,日本海拡大期末期における西南日本前弧域に生じた圧縮テクトニクスで形成されたと考えられる。(著者抄録)