文献

J-GLOBAL ID：201602268702256843   整理番号：16A1275524

低粒子濃度スラリー塗膜における乾き塗膜表面の光沢度と粒子被覆率の関係

Relationship between Glossiness and Surface Coverage on Dried Surface of Slurry Coating with Low Particle Concentration in Polymer Solution or Latex

著者 (4件)： 今駒博信 (神戸大 大学院工学研究科) ,  野口彰太 (神戸大 大学院工学研究科) ,  祖開美奈子 (神戸大 大学院工学研究科) ,  堀江孝史 (神戸大 大学院工学研究科)
資料名： 塗装工学  (Journal of Japan Coating Technology Association)
巻： 51  号： 11  ページ： 348-356  発行年： 2016年11月30日 
JST資料番号： S0871A  ISSN： 0285-3787  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ポリビニルアルコール(PVA)水溶液またはポリ酢酸ビニルラテックス(Latex)中にポリメタクリル酸メチル微粒子が分散した低粒子濃度スラリー塗膜に着目し,粒子濃度α(微粒子体積/乾きポリマー体積)が0≦α≦0.3の範囲での対流乾燥実験を実施した。乾燥速度曲線(乾燥特性曲線)および乾き塗膜表面の光沢度Gsと粒子被覆率σを測定した。その結果,PVA塗膜では,すべてのαにおいて減率乾燥速度曲線の形状変化は小さかった。一方Latex塗膜では,減率乾燥速度曲線の形状が下に凸へと変化した。α=0におけるGsは,PVA塗膜でLatex塗膜より大きくなり,αの増加とともに低下した後,両塗膜でGs=約10に漸近した。また両塗膜でαの増加とともにσも増加したが,その程度はPVA塗膜で大きかった。結局,両塗膜ともにσの増加に比例してGsが低下し,σがGsに関する新たな指標として有効であることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： スラリー ,  *塗膜 ,  乾燥 ,  *光沢 ,  *被覆率 ,  微粒子 ,  ポリメタクリル酸メチル ,  ポリビニルアルコール ,  ポリ酢酸ビニル ,  ラテックス ,  分散【dispersion】 ,  対流 ,  乾燥速度 ,  水溶液 ,  体積率

分類 (1件)： 塗料の性質  (YJ03020Q)

引用文献 (9件)：

• 山本剛大,相澤栄次,今駒博信,菰田悦之, 大村直人:化学工学論文集,35[3], 297 (2009)
• H. Tamon, K. Takase, H. Tanaka, H. Miura, M. Okazaki: J. Chem. Eng. Japan., 28[3], 324 (1995)
• T. E. Fletcher: Frog. Org. Coat., 44, 25 (2002)
• M. K. Gunde, M. Kunaver, M. Cekada: Dyes Pigments, 74, 202 (2007)
• 米原牧子,鈴木圭介,木原幸一郎,木嶋彰,磯野宏秋,杉林俊雄:軽金属, 53[4], 163(2003)

タイトルに関連する用語 (7件)： 粒子濃度 ,  スラリー ,  塗膜 ,  乾き ,  塗膜表面 ,  光沢度 ,  被覆率