抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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建物の長寿命化と改修について,イギリス,アメリカの状況を概観したのち,日本の共同住宅における改修の効果・課題を説明し,解決に向けた提案・例を紹介した。変化に柔軟に対応できるようにすることがLose Fitの目的で長寿命化につながる。著者の研究室で実施した江東区内の中古マンションの売価について,新規改修中古物件(リフォームしてから売出された物件)・改修暦あり中古物件・改修暦無し中古物件ごとの竣工時販売価格との割合を求めグラフにした。結果は新規改修中古物件では,最大170%も上昇している。マンションリフォームにおいて,今後改善すべき課題として,工期,工事価格,騒音(工事中,フローリング床仕上げ),高齢化対応(書棚を廊下に作り必要時外し廊下幅を拡張するなど)を説明した。コスト・工期削減への解決策としてインフィルユニット(家具・内装パッケージ)でインテリアを創る例を紹介した。次に,居住者自身による住宅計画例として,オランダの高齢者用環境共生住宅の例を紹介した。入居予定者が,専門家の助言を得ながら自分で間取りを作成する。また,アムステルダムの埋立地に建つソリッドという建物をLoose Fitの例として紹介した。住宅,事務所,店舗等の入居テナントを,インターネットオークションにより決める,用途自由のスケルトン賃貸方式の建物である。