抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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強磁性鉄鋼構造物に発生した損傷の磁気探傷試験は,強磁性被検体が磁化された時,被検体表面上に現われた漏洩磁束を検知することにより,表面や表面直下の損傷を検出する方法である。本研究は,磁化特性の低磁界領域に着目し,低電流の直流あるいは低周波交流電流を磁化器の励磁コイルに流して試験体を弱く磁化させ,高感度磁気センサを用いて空気中に漏れる微弱な磁束密度信号を検知することにより,裏面減肉を検知・評価する。電磁気シミュレーションを用いて,初期磁気漏洩抵抗率と残肉厚の関係を検証し,初期磁気漏洩低効率は残肉厚の線形関数であることを,示した。低励磁強度漏洩磁束法による減肉検出・評価の基礎試験として,強磁性SB410鋼板の板厚測定を行った。各板厚(10mm,8mm,6mm,4mm,3mm)試験片の「正規励磁電流~漏洩磁束密度」から,初期漏洩低効率が板厚の線形関数であることを示した。本方法を適用することにより,低磁化強度で強磁性材料被検体の裏面減肉を簡易に検出・評価できることが期待される。