抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,2015年の国際酪農連盟や各種の会議において発表された,乳生産と消費に関する報告をまとめた。世界の乳および乳製品の消費量は増加しているが,特に新興国において著しい。多量の生乳の出荷で粉乳類やバターの生産量が伸びているが,生産者乳価は大幅に下落している。生乳は液状や発酵製品の他に生鮮乳製品として消費され,次いでチーズやバターが多い。生乳は界的には過剰生産状態にあるが,国別では米国では大幅な増産,EU主要国では鈍化,ニュージーランドでは減少の見通しとなっている。しかし世界的には,生産量の削減には至っていない。将来的な市場は,生産要因ではなく,国際価格と気象要因の影響を受けることが予想される。