抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
キュウリの栽培施設内において温風暖房機とダクト送風による「温度斑(むら)」 の低減について調査し,そこで得た知見を周辺技術の情報と共に紹介した。壁周囲に親ダクトのみを設置した場合に比較して,枝ダクトを設置した場合,枝ダクトは空気を横穴から吹き出すため,枝ダクト内の気流は流量と温度を低下させながら温室手前方向に戻り,今度は奥から手前に向かう温度低下が懸念されるが,吹き出した温風は暖房機に引っ張られるため,温室内の流れは奥から手前となり,手前の栽培空間にも熱が供給される。また,枝ダクトの片側から温風を供給することで,ねじれにくく流路幅を維持できるため,親ダクトに空ける穴の数も少なくて済み,管理が楽になった。さらに,ダクトの破損を防ぐためには,枝ダクトはなるべく大径が良い。枝ダクトが小径であると流動抵抗が大きくなり,親ダクト内で圧力が高まり枝ダクトに入り込む際,流速が増加して接続部付近下流に負担をかけ破損する可能性が増すからである。今後,ヒートポンプなどの低ランニングコストで利用できる暖房機器などとの併用による栽培形態に応じ環境斑を低減させられる信頼できる空調手法についても考える必要があると思われた。