文献

J-GLOBAL ID：201602272072851338   整理番号：16A0430394

カラマツの遺伝育種学の進展と育種の展望 DNAマーカーによるグイマツ×カラマツ採種園の雑種率検証と苗木の効率的生産

著者 (2件)： 森口喜成 (新潟大 大学院自然科学研究科) ,  来田和人 (北海道総合研究機構 林試)
資料名： 森林遺伝育種(Web)  (Forest Genetics and Tree Breeding (Web))
巻： 4  号： 4  ページ： 158-161 (WEB ONLY)  発行年： 2015年10月 
JST資料番号： U0745A  ISSN： 2187-350X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： グイマツ×ニホンカラマツのF₁雑種は,耐鼠性,初期成長,材質,先枯病抵抗性などで,グイマツとカラマツの長所を併せ持つため,北海道における重要な造林樹種となっている。グイマツ×カラマツ雑種採種園産種子の雑種率の評価,グイマツ×カラマツ雑種種苗の表現型識別方法の精度検定と改良について解説する。葉緑体DNAマーカーを用いた解析により,北海道のグイマツ×カラマツの単一クローン母樹雑種採種園の雑種率は86%以上と高いことが明らかになった。なお,雑種苗の形質データを判別分析したところ,2年生苗木の根元径,同時枝(伸長中の主軸から,その年のうちに分枝した枝)の数が,雑種苗の識別に有効な形質であった。

シソーラス用語： *カラマツ属 ,  カラマツ ,  *一代雑種 ,  採種 ,  樹園地 ,  種子 ,  表現型 ,  DNA【核酸】 ,  DNAマーカー ,  *苗木 ,  直径 ,  枝 ,  モルフォロジー ,  北海道 ,  判別分析
準シソーラス用語： グイマツ ,  形態形質 ,  根元直径 ,  採種園 ,  葉緑体DNA

分類 (2件)： 森林植物学  (FF02020E) ,  植物形態学・解剖学  (EH01040Y)

引用文献 (21件)：

• 東 政義・栄花 茂・菊沢喜八郎・清和研二・高橋幸男・豊田倫明(1987a)I グイマツ雑種F₁とその両親種の特性.北海道林務部・北海道林木育種協会監修, ハイブリッドカラマツ造林の手引 -グイマツ雑種F₁-, 3-15. 北海道林業改良普及協会, 北海道
• 東 政義・栄花 茂・菊沢喜八郎・清和研二・高橋幸男・豊田倫明(1987b)II グイマツ雑種F₁の選別方法.北海道林務部・北海道林木育種協会監修, ハイブリッドカラマツ造林の手引 -グイマツ雑種F₁-, 17-26.北海道林業改良普及協会, 北海道
• Häcker M, Bergmann F (1991) The proportion of hybrids in seed from a seed orchard composed of two larch species (L. europaea and L. leptolepis). Annals of Forest Science 48: 631-640
• Henry A, Flood MG (1919) The history of the Dunkeld hybrid larch, Larix Eurolepis, with notes on other hybrid conifers. Proceedings of the Royal Irish Academy. Section B: Biological, Geological, and Chemical Science 35: 55-66
• 石原供三・松川篤治(1939)主要林木の品種改良(第1報)球果植物二三の交雑試験. 日本林学会大会講演集 14: 98-102

タイトルに関連する用語 (11件)： カラマツ ,  遺伝育種学 ,  進展 ,  育種 ,  展望 ,  DNAマーカー ,  グイマツ ,  採種園 ,  雑種 ,  検証 ,  苗木