抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国民国家は,外国直接投資(FDI)を誘致するため,よくインセンティブを提供する。しかし,FDIインセンティブの見直しや撤廃は,進出現地法人が大きな損失を被り,投資受入れ国から撤退する重要決定に直面する可能性が十分ある。本論文は,現地政府のインセンティブ政策と国際企業の直接投資行動の変化を観察する。具体的には,投資受入れ国の外資優遇制度の変化によりFDIの拡大と撤退行動を駆動する仕組みを解明し,理論モデルを構築することを目指す。進出先地域の産業集積における外資企業の最適化行動の分析から出発し,それらの投資活動の変化を測定する進出先へのサポート(コミットメント)関数を導出する。そして,進出先政府は海外直接投資の流出入へ支配し続けようとする視点から,当局の最適なインセンティブ(増加または撤去)政策を導き出し,インセンティブ政策がいかに外資企業の海外拡張や撤退行動に影響を与えるかを考察する。最終的に,不確実性の下で,経済の好況と不況に対する政府の最適なインセンティブ政策を分析した。(著者抄録)