抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国土地理院の運用する地磁気三成分の連続観測点のデータを使用して,日平均値を対象として広域の地磁気の時間変化傾向を表現する全磁力モデルの作成を試みた。全磁力観測データから作成するスカラーモデルと,フラックスゲート磁力計データから作成するベクトルモデルの2種類を作成し,一個抜き交差検定(LOOCV)により精度評価を行った。その結果,スカラーモデルでは標準偏差で2.6nT,ベクトルモデルでは標準偏差で3.7nTの再現性が得られた。作成したモデルを使用して,富士山周辺の全磁力観測データのトレンド除去を行ったところ,スカラーモデルと比較してベクトルモデルは永年変化傾向が異なり,更に年周変動が確認された。年周変化の原因はフラックスゲート磁力計の温度依存性によるものと考えられる。永年変化傾向の違いについては,更なる検討が必要である。