抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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溶融亜鉛めっき槽の割れによる損傷,と高温クリープ変形による損傷事例を解説後に,鋼製溶融亜鉛めっき槽の維持管理,およびめっき槽建造の合理的方法を提案した。割れによる損傷は多くは新規槽の立ち上げ時に発生することが多く,側壁と底板との溶接部の割れ,側壁上部フランジ破断による側壁の割れがある。割れの防止には急激な温度変化を避け,熱応力と使用時における溶融亜鉛の液圧作用による応力の低減を図る必要がある。側壁と底板が高温の溶融亜鉛による静圧力を受け,長期間の作用により変形が進み,クリープ破壊が生じる。高温クリープ破壊の防止には,高温亜鉛浴槽における槽材料の挙動解明,と槽に作用する外力(高温亜鉛浴による静圧とその変化)を正確に把握することである。新規鋼製溶融亜鉛めっき槽立ち上げ時と維持管理での留意点,および有限要素法(FEM)による応力解析と使用限界側壁厚さの推定を示した。槽大型化の基礎的研究として,設計上の留意点,使用鋼材の組成,溶接方法,および肉盛り溶接を提案した。