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J-GLOBAL ID：201602273413787436   整理番号：16A0647234

第一原理計算によるAl-Zn-Mg合金中の水素の存在位置の解析

著者 (3件)： 永野隆敏 (茨城大 工) ,  篠嶋妥 (茨城大 工) ,  伊藤吾朗 (茨城大 工)
資料名： 軽金属  (Journal of Japan Institute of Light Metals)
巻： 66  号： 7  ページ： 339-344  発行年： 2016年07月30日 
JST資料番号： F0772A  ISSN： 0451-5994  CODEN： KEIKA6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 特定のアルミニウム合金に発生する腐食として,粒界腐食と応力腐食割れ(SCC)が挙げられる。水素感受性が高く,水素脆化を起こすAl-Zn-Mg合金の耐SCC性向上には,未再結晶組織化や粒界析出相の低密・粗大化が有効なことが指摘されている。しかし,なぜ水素が粒界を選択するのか,また,どのような結晶方位を選択するのか詳細は分かっていない。そこで本研究では,第一原理を用いてAl粒界モデル,Al/Al粒界モデルとAl/析出物粒界モデルを作成し,それぞれにおける水素の存在し易さを形成エネルギーにより比較検討した。その結果,1)Al粒内モデルにおいて,ZnよりもMgを置換した場合に形成エネルギーが低く,水素が安定する結果が得られた。2)Al/Al粒界モデルでは,界面近傍ほど水素偏析における形成エネルギーが低かった。3)本合金における水素原子は,MgZn3析出物との半整合界面に偏析しやすい蛍光を示した。など結果を得た。

シソーラス用語： *アルミニウム合金 ,  亜鉛含有合金 ,  マグネシウム含有合金 ,  *粒界腐食 ,  *応力腐食割れ ,  析出物 ,  数値計算 ,  計算機シミュレーション ,  計算モデル ,  粒内腐食 ,  密度汎関数法 ,  水素 ,  偏析 ,  第一原理計算 ,  *腐食 ,  *亀裂 ,  *腐食割れ ,  計算機利用 ,  利用
準シソーラス用語： SCC【亀裂】

分類 (1件)： 腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q)

引用文献 (37件)：

• 1) 兼松秀行,興戸正純,沖 猛雄:軽金属,36(1986),125-131.
• 2) 兼松秀行,興戸正純,沖 猛雄:軽金属,36(1986),255-262.
• 3) 兼松秀行,興戸正純,沖 猛雄:軽金属,36(1986),333-338.
• 4) 沖 猛雄,興戸正純,兼松秀行:日本金属学会誌,50(1986),308-314.
• 5) J. R. Galvale and S. M. De Micheli: Corros. Sci., 10 (1970), 795-807.

タイトルに関連する用語 (4件)： 第一原理計算 ,  Al-Zn-Mg合金 ,  水素 ,  解析