抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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広島市では,平成9年度より揮発性有機化合物(VOCs)など有害大気汚染物質モニタリング調査(有害モニタリング)を行っている。これまでの調査で,楠那中学校において,トルエンなど発生源の影響が推測される物質の濃度が高い傾向があった。今回,楠那中学校周辺の事業所から大気への排出量が多いとされる3物質(トルエン,キシレン及びエチルベンゼン)に着目し,過去5年間の有害モニタリングの結果をとりまとめた。楠那中学校における3物質の濃度は,有害モニタリングを行っている楠那中学校以外の4地点と比べて高く,全国平均値が公表されているトルエンに関しては,その値を上回っていた。楠那中学校における3物質の濃度上昇を,相関係数,PRTRデータ,追加調査(昼夜別測定)及び風向風速データから解析を試みたところ,昼間の産業活動の影響などにより,調査地点の西~南の方角にある固定発生源から排出された物質が,風によって運ばれてくることが起因していると推察された。(著者抄録)