文献

J-GLOBAL ID：201602275838538506   整理番号：16A1324077

走りを創る先端技術 基盤技術 可制御領域の解析に基づく車両運動性能の評価

Evaluation of Vehicle Maneuverability based on Controllability Region Analysis

著者 (1件)： 堀内伸一郎 (日本大 理工)
資料名： 自動車技術  (Journal of Society of Automotive Engineers of Japan)
巻： 70  号： 12  ページ： 14-19  発行年： 2016年12月01日 
JST資料番号： F0387A  ISSN： 0385-7298  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 従来の自動車運動性能評価法が,特定の入力と初期値に対する特殊解を扱ったのに対して,制御方法,制御アルゴリズムのそれぞれが持つ意味を表現可能な指標を基礎とする新たな評価法を紹介した。ここで用いる可制御領域は,指定された終端状態に到達可能な初期値の集合を意味し,車両を直進に戻すことを終端状態とすると,可制御領域の広さによって,車両の動的な限界性能を評価できる。例題として,四輪操舵,直接ヨーモーメント制御(DYC)など数種の制御方法を用いて,2自由度車両モデルの可制御領域を求め,DYCの利点を裏付けると共に,制御方法が限界性能を決定し,制御アルゴリズムは,これにどこまで近づけるかを決定することを示した。

シソーラス用語： 自動車 ,  操縦性 ,  自動車性能 ,  走行安定性 ,  *評価基準 ,  *可制御性 ,  四輪操舵 ,  制御方式 ,  制御系
準シソーラス用語： *車両運動制御 ,  運動性能 ,  ヨーモーメント ,  制御アルゴリズム ,  ヨーモーメント制御

分類 (3件)： 走行性能  (QG02020S) ,  試験方法と試験  (QG02040O) ,  走行装置  (QG03040V)

引用文献 (12件)：

• S. Horiuchi : Controllability Region Analysis for Simplified Vehicle Dynamics Based on Trajectory Reversing Approach, Proc. of 23rd IAVSD Symposium, Qingdao, China (2013)
• 堀内伸一郎:可制御領域の解析に基づく車両運動性能の評価(可制御領域の計算アルゴリズムとタイヤ特性が可制御領域に及ぼす影響),日本機械学会論文集,Vol.81,No.826(2015)
• T. L. Vincent, et al.: Nonlinear and Optimal Control Systems, Ch. 6, John Wiley & Sons (1997)
• W. J. Grantham, et al. : A Controllability Minimum Principle, Journal of Optimization Theory and Applications, Vol. 17, Nos. 1/2, p. 93-114 (1975)
• C. A. Yfoulis, et al. : A New Approach for Estimating Controllable and Recoverable Regions for Systems with State and Control Constraints, Int. Jour. of Robust and Nonlinear Control, Vol. 12, p. 561-589 (2002)

タイトルに関連する用語 (6件)： 先端技術 ,  基盤技術 ,  制御領域 ,  解析 ,  運動性能 ,  評価