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J-GLOBAL ID:201602276952870180   整理番号:16A0599844

千葉県の上部中新統千畑層産の新たな絶滅したInioid(クジラ目,ハクジラ亜目):北太平洋からのInioidea超科の初めての記録

A new extinct inioid (Cetacea, Odontoceti) from the upper Miocene Senhata Formation, Chiba, central Japan: the first record of Inioidea from the North Pacific Ocean
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巻: 20  号:ページ: 207-225  発行年: 2016年07月01日 
JST資料番号: G0228B  ISSN: 1342-8144  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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Iniidae科とPontoporiidae科から成るInioidea超科は,南アメリカに生息する4現生種だけを含む。しかし,Inioidea超科は,東太平洋,北・南大西洋,北海及び南アメリカの河川系から記録されているように,中期中新世後期に生じ,過去にはより多様性があり,より広範に分布していた。本論では,最上部中新統千畑層(6.3~5.7Ma)に産した新たな絶滅Inioidea超科の新属新種Awadelphis hirayamai(WU SILS G 408)を記載した。形態分岐解析は,この新分類群をInioidea超科に置くことを支持する。新種は,右上顎に顕著な張出部を持つ右前上顎骨と燐状骨の短い頬骨突起によって特徴づけられる。これは日本からだけでなく北太平洋からのInioidea超科の最初の化石記録である。この新分類群の発見はInioidea超科の古生物地理的範囲をかなり広げ,Inioidea超科がDelphinoidea超科の優勢な西部北太平洋の他の小型ハクジラ類と共存していたことを示す。西部北太平洋において,新種は後期中新世の熱帯-亜熱帯気候からの小型ハクジラ類の最初で確実な産出でもある。(翻訳著者抄録)
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引用文献 (71件):
  • Abel, O., 1905: Les odontocètes du Boldérien (Miocène supéieur) d'Anvers. Mémoires du Musée Royal d'Histoire Naturelle de Belgique, vol. 3, p. 1-155.
  • Ahrens, H., 2005: Weer een schedel van Protophocaena minima erbij! Cranium, vol. 22, p. 41-44.
  • Allen, G M., 1941: A fossil river dolphin from Florida. Bulletin of the Museum of Comparative Zoology, vol. 89, p. 1-8.
  • Amano, K., 1986: Age and characteristics of the so-called "Atsunai-Togeshita Fauna" in Hokkaido. Special Publication of the Palaeontological Society of Japan, vol. 29, p. 187-198.
  • Ameghino, F., 1891: Caracteres diagnósticos de cincuenta especies nuevas de mamíferos fósiles argentinos. Revista Argentina de Historia Natural, vol. 1, p. 129-167.
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