抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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酵母菌に対する磁場効果は清酒酵母に対して研究されているが,酵母菌自体への磁場効果は明らかにされていない。本研究では,焼酎酵母菌を磁場中およびゼロ磁場中で同時培養し,酵母菌の数を測定することで,酵母菌成長に対する磁場の効果を調べた。使用した菌株は鹿児島5号酵母(H5酵母)で,YPD液体培地はグルコース2%,ヘプトン2%および乾燥酵母1%となるように蒸留水を用いて調整した。培養試験を,0-15Tまでの磁場中,30°Cにおいて24時間行った。培養後酵母菌の生菌数と総菌数を血球計算板により計測した。その結果,8Tにおいて総菌数はゼロ磁場に対する数の81%まで減少し,その後大きくなり15Tにおいて92%となった。また,8Tの磁場中で培養時間依存性を測定した結果,24時間まで減少を示し,その後増大する傾向が得られ,磁場効果は極小値を持つことを明らかにした。