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J-GLOBAL ID:201602277992469360   整理番号:16A1366779

レニウムのリサイクルの現状とプロセス技術

著者 (2件):
資料名:
巻: 132  号:ページ: 114-122(J-STAGE)  発行年: 2016年 
JST資料番号: U0755A  ISSN: 1884-0450  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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レニウム(Re)は高融点(3453K)かつ高弾性率を有するレアメタルであり,特定の金属にReを添加すると,その高温強度と耐クリープ性が大きく向上するため,航空機用エンジン等に用いられるニッケル(Ni)基超合金や超高温用の温度測定プローブなどの合金元素としてReは用いられている,Reは需要に対し供給を調整することが難しく,価格が高騰するリスクを常に有している。したがって,資源セキュリティおよび資源の安定供給の面から,Ni基超合金やPtーRe触媒,WーRe熱電対などのRe含有スクラップからReを効率良く抽出・分離するプロセスの開発は重要である。スクラップ中のReは一般的な種々の乾式法や湿式法を経由して最終的には水溶液中に溶解し,不純物の除去後に,アンモニウム塩の結晶として回収される。乾式法では,スクラップを酸化焙焼することでReを揮発性酸化物に変換して分離する手法や,スクラップをアルカリとともに融解しRe を水溶性のアルカリ塩に変換した後に水溶液中に浸出させる手法が主に用いられる。また,Niと親和性の高い金属を用いて,Ni基超合金スクラップからReを濃縮・分離する手法も開発されている。湿式法では,酸溶解や電解酸化によりスクラップの構成元素を水溶液中に浸出させる手法が用いられる。水溶液中に酸化剤が存在する場合,Reは7価のイオンとして水溶液中に溶解する。上述のReのリサイクル手法は,Reと不純物の分離能が高いものの,複雑かつ多段の湿式処理を用いたRe精錬工程を要する。また,強酸を含む有害廃液が多量に発生するため,環境規制の高い国では実施が難しい。しかし,最も稀少な元素の一つであるReを分離・回収せずに廃棄することは稀少な資源の有効利用や環境保護という観点からも望ましくない。より高効率かつ環境調和型のReリサイクル技術の開発は今後さらに重要となる。
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分類 (2件):
分類
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精錬  ,  資源回収利用 
引用文献 (71件):
  • 1) F. Habashi: Handbook of Extractive Metallurgy III, (VCH Verlagsgesellschaft mbH, Weinheim), (1997).
  • 2) 日本化学会: 化学便覧 基礎編 改訂4 版, ( 丸善株式会社, 東京, 2002), p. 51.
  • 3) Roskill Information Services Ltd.: <i>Global Industry Markets & Outlook 9th Edition 2013</i>, (2013).
  • 4) D. E. Polyak: USGS metal prices in the united states through 2010: Rhenium, (U.S. Geological Survey, Washington DC), (2013) pp. 152-154.
  • 5) Roskill Information Services Ltd.: The superalloy market and its impact on minor metals, Minor Metals Conference, (2013).
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