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J-GLOBAL ID：201602278605366648   整理番号：16A0493882

南九州における斜面位置の違いによる無下刈りスギ幼齢木と侵入広葉樹との競合

Competition between young Japanese cedar (Cryptomeria japonica) and broad-leaved trees at different slope positions in a non-weeded stand in Southern Kyushu

著者 (9件)： 福本桂子 (鹿児島大 大学院農学研究科) ,  福本桂子 (九大 大学院生物資源環境科学府) ,  寺岡行雄 (鹿児島大 農) ,  金城智之 (島津興業) ,  山下盛章 (宮崎県庁) ,  加治佐剛 (鹿児島大 農) ,  鵜川信 (鹿児島大 農) ,  芦原誠一 (鹿児島大 農 演習林) ,  岡勝 (鹿児島大 農 演習林)
資料名： 森林計画学会誌  (Japanese Journal of Forest Planning)
巻： 49  号： 1  ページ： 43-49  発行年： 2015年12月25日 
JST資料番号： L1412A  ISSN： 0917-2017  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 鹿児島大学高隈演習林において植栽後5年間無下刈り状態であったスギと侵入した広葉樹の競合状態を明らかにするため,無下刈り区のスギと広葉樹の生育状況を調査した。その際,無下刈り区を斜面上部から5m幅に区分し,斜面位置の違いによるスギの成長および広葉樹の種組成とサイズを調査した。また,隣接する下刈り区のスギと無下刈り区のスギの樹高成長を比較し,広葉樹による樹高成長抑制を明らかにした。その結果,斜面上部では無下刈り区のスギの樹高は下刈り区の約80%であり,広葉樹よりスギの樹高が高かった。一方,斜面下部では広葉樹がスギを被圧しており,無下刈り区のスギの樹高は下刈り区のスギの樹高の約35%であった。斜面上部では下刈りを省略できる可能性が高いが,斜面下部では下刈りが必要なことから,下刈り作業の要否を斜面位置別に判断することが重要であることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： 九州地方 ,  *斜面 ,  広葉樹材 ,  *スギ ,  植物成長 ,  下刈り ,  栽植密度 ,  樹木 ,  森林調査 ,  *造林 ,  南九州 ,  樹高成長 ,  植栽木 ,  *森林管理 ,  植物生理
準シソーラス用語： *傾斜面 ,  植栽密度

分類 (1件)： 森林の天然更新  (FF03030W)

引用文献 (28件)：

• 赤井龍男(1986)複層林の技術開発の方向を考える.林業技術528:2-6.
• 赤井龍男・吉村健次郎・青木 隆(1987)下刈りを省いた若い造林木の成長について(I).日林論98:285-286.
• Davis L. S., Johnson K .N., Bettinger P .S. and Howard T. E. (2001) Forest Management. McGrow-Hill, pp227.
• Enoki, T., Kawaguchi, H. and Iwatsubo. G. (1996) Topographic variations of soil properties and stand structure in a Pinus tbunbergii plantation. Ecol. Resll : 299 - 309.
• 石塚森吉(2012)低コスト造林技術の研究開発方向.現代林業557:14-17.

タイトルに関連する用語 (9件)： 南九州 ,  斜面 ,  下刈り ,  スギ ,  齢 ,  木 ,  侵入 ,  広葉樹 ,  競合