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J-GLOBAL ID：201602281848327066   整理番号：16A1324612

栃木県における後継牛確保の選択性

著者 (3件)： 長田雅宏 (日本獣医生命科学大学) ,  牛島仁 (日本獣医生命科学大学) ,  小澤壯行 (日本獣医生命科学大学)
資料名： 日本畜産学会報
巻： 87  号： 1  ページ： 25-33(J-STAGE)  発行年： 2016年02月25日 
JST資料番号： F0902B  ISSN： 1346-907X  CODEN： NICKA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： わが国の酪農は,飼養頭数規模の拡大にともない,乳牛初妊牛の導入によって後継牛を確保する経営体が増加している.しかし,北海道を主とする初妊牛価格は高騰していることから,安定した後継牛確保は喫緊の課題である.そこで本研究は,栃木県の家族労働力を主とする酪農経営に焦点を充て,後継牛確保の選択行動を決定付ける要因と公共育成牧場に対する利用者・非利用者の預託ニーズをCS分析によって明らかにし,公共育成牧場の発展可能性を検討した.分析の結果,(1)酪農経営の71.7%は後継牛を自家育成し,31.4%が公共育成牧場の預託制度を利用していること,(2)育成牛の預託は,牛舎収容力と労働力の側面で酪農経営を補完していること,(3)公共育成牧場は,受精卵移植や性選別技術を活用し,効率的な後継牛生産と収益性の高い乳牛初妊牛を産出していることが明らかになった.育成牛の預託は,飼養頭数規模の拡大に応じた後継牛確保の得策であることが示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： 栃木県 ,  *ウシ ,  新生児 ,  *繁殖管理 ,  酪農 ,  牧場 ,  利用者 ,  供給 ,  胚移植 ,  精液
準シソーラス用語： 家族経営 ,  *後継牛確保 ,  公共育成牧場 ,  自家育成 ,  受精卵移植 ,  性選別精液 ,  非利用者 ,  酪農経営

著者キーワード (8件)： 公共育成牧場 ,  後継牛確保 ,  CS分析 ,  酪農経営 ,  analysis of customer satisfaction ,  management of dairy farming ,  production of successor cattle ,  public rearing pasture center

分類 (2件)： 牛  (FD02020Y) ,  繁殖管理  (FD01030C)

引用文献 (9件)：

• 長田雅宏,信岡誠治,小栗克之.2011.自給飼料生産が酪農所得額に及ぼす影響.農業経営研究149,57-62.
• 長田雅宏,信岡誠治,小栗克之.2012.稲発酵粗飼料の生産拡大に向けた取り組みと今後の課題.食農と環境9,147-151.
• 長田雅宏,小渕智子,牛島 仁,小澤壯行.2013.酪農経営における自家育成牛生産費と能力評価に関する研究.農業経営研究157,42-48.
• 小渕智子,長田雅宏,牛島 仁,小澤壯行.2013.酪農経営における性判別受精卵の受容性に関する研究.日本畜産学会報84,43-50.
• 小澤壯行,牛島 仁,長田雅宏.2015.静岡県における後継牛確保の現状と公共育成牧場の存立要件.畜産の情報1,56-67.

タイトルに関連する用語 (3件)： 栃木 ,  牛 ,  選択性